【ニューヨーク=松尾理也】インターネット検索大手グーグルは22日、インターネット上の地図で街並みの画像を無料で提供する同社のサービス「ストリートビュー」の資料画像の撮影時に、あやまって電子メールやパスワードを収集してしまったケースがあったと発表した。同社は今後、プライバシーへの配慮の強化に努めるとして陳謝した。 メールやパスワードが収集されてしまったのは、専用車両が撮影のため道路を走行している際、同時に暗号化されていないWi−Fi(無線LAN)データをも受信していたためという。現在では、Wi−Fiデータの受信は中止されている。 同社は「収集してしまったデータはほとんどが断片的なものにとどまっていたが、一部は電子メールやパスワード全体が収集されていた」と述べ、今後はプライバシーへの配慮をより強化するとした。 「ストリートビュー」は2006年に米国で始まり、その後対象が全世界に広がりつつある。