日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカー、USスチールの買収計画にバイデン大統領が禁止命令を出したことについて、日本製鉄とUSスチールは違法な政治的介入だとして、大統領の禁止命令などを無効とすることを求める訴えをアメリカの裁判所に起こしました。 日本製鉄によるUSスチールの買収計画をめぐっては、計画を審査していたアメリカ政府のCFIUS=対米外国投資委員会は全会一致に至らず、判断を委ねられたバイデン大統領が今月3日、国家安全保障上の懸念を理由に買収計画に対する禁止命令を出しました。 これに対し、日本製鉄とUSスチールは6日、大統領の禁止命令や委員会の審査は、アメリカの憲法上の適正手続きや審査の手続きの要件に違反し、違法な政治的介入にあたるとしてバイデン大統領や委員会の議長を務めるイエレン財務長官などを相手取り、禁止命令を無効とし、審査のやり直しを求める訴えをアメリカの裁判所に起こしたと発表