スペースシャトル・エンデバーに搭乗中のイカと同種の赤ちゃんイカ。体長は数ミリ=カレン・ケリーさん撮影 空を飛ぶのはタコだけではなかった――16日に打ち上げられた米スペースシャトル・エンデバーに赤ちゃんイカ3匹が搭乗している。イカの体内に住む細菌の活動が無重力で変化したかを調べ、将来の宇宙開発にイカす実験に参加した。 実験は米フロリダ大のジェイミー・フォスター助教らのチームが行った。打ち上げ直前に卵からかえったダンゴイカの仲間3匹を無菌状態でシャトルに載せ、宇宙に行ってから飛行士が、イカと「共生」関係にある細菌を与えた。エンデバーの帰還後、イカを回収して分析する。 イカは、細菌のおかげで敵の目をくらませる発光ができ、細菌はイカから栄養や「家」の提供を受けている。同様の関係は人間と多くの細菌の間にもある。イカと細菌の共生関係の変化を調べることで、宇宙滞在による人間と細菌の共生関係への影響