マーケティングは時代とともに進化している。日本市場にコカ・コーラが参入してから61年が経過した。テレビCMを打てば売れる時代は終わった。 「コカ・コーラの歴史に比べれば日本における事業展開の歴史は浅いものの、グローバルの観点から見ると、日本はイノベーションの国だといえる」とヨウンス氏は語る。 「たとえば、自動販売機などのイノベーションが起こり、コカ・コーラが作った最初のコーヒー飲料が日本で発売された。また、スポーツ飲料も日本市場向けに開発された商品だ」(ヨウンス氏) 日本における売上構成比を見ると、「実はコカ・コーラという製品は、全体の売り上げの2割以下しか占めていない」という。現在、日本市場では800の製品と50ブランドを擁し、炭酸飲料やスポーツ飲料、コーヒー、ジュース、飲料水、エナジードリンクといったブランドがすべてコカ・コーラの傘下にある。特に「ジョージア」「アクエリアス」「いろはす