海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」「かが」が戦闘機の運用能力を手に入れる寸前に至っています。ただ、海上自衛隊は空母の保有を発足直後から望んでいたとのこと。どのような経緯だったのか、その四半世紀を振り返ります。 建造寸前まで行くも、幾度となく中止 日本は海に囲まれた島国であり、敵の侵略に対して洋上の航空基地である航空母艦(空母)は有力な兵器になり得ます。そうした事情もあり、海上自衛隊は過去、幾度となく空母保有を検討したものの、様々な事情から実現しませんでした。 ただ、ようやく海上自衛隊の悲願が叶いそうです。2022年6月現在、ヘリコプター搭載護衛艦であるいずも型の2番艦「かが」を、F35B戦闘機の搭載が可能なよう改装中です。完成した際には飛行甲板の塗装が耐熱化されるとともに、艦首形状が現在の台形から四角形に改められます。そこで、改めていずも型護衛艦の空母化改装までの経緯をまとめてみ