小田嶋隆のコラム道 作者: 小田嶋隆出版社/メーカー: ミシマ社発売日: 2012/05/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (18件) を見る 僕はオダジマ先生の文章が好きです。 どのあたりが好きかと言えば、いろいろあるのだけど、一つあげるとしたら「素直なところ」かと。 執筆の前に結論を出すのではなく、書き始めてからその文章の流れに、ある意味では、身を任せながら、思考をたどり、整理し、新しい発見をしていく。その道筋をありのまま描写していくところが、読んでいてとても心地がいい。 「コラムは道であり、到達点ではない」 「海図通りに進む航海は、冒険としては失敗だ」 そう、文章を書くことは、思考の旅なのだ。 文章とは書きながら、自分の思考を遠くまで飛ばすツールなのだ(もちろん一つの役割だけど)。オダジマさんの文章が面白いのは、その旅の道筋が