2009年は、World Wide Web(WWW)誕生からちょうど20年目にあたる。欧州原子核研究機構(CERN=Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire)で、効率的に論文を検索、閲覧するために生まれたといわれるシステムは、その後、米国のネットワークと結びつき、急速に世界中に広がった。 Webサイトの商用利用が始まり、日本に企業サイトが初めてお目見えしたのは1994年頃である。つまり、企業サイトの歴史はまだ15年程度と浅い。しかしわずか15年の間に、その姿は大きく変貌をとげ、Webサイトの設置目的も利用者の期待も、担う役割も大きく変わってきた。 閲覧型から活用型へ進化したWebサイト 企業サイトが生まれてからの約3年間は、「街角の看板」と呼んでいいようなサイトが作られていた。「A社がWebサイトを開設」といった話題で、新聞記事になった時代で