グリラスが生産していた食用フタホシコオロギ(以降、写真はすべてグリラス提供) この記事の写真をすべて見る 食用コオロギの生産や商品開発に取り組んできた、徳島大学発のベンチャー企業「グリラス」が11月7日、徳島地裁に破産手続きを申し立てた。無印良品と共同開発した「コオロギせんべい」が話題を呼び、昨年1月にはNTT東日本とともにコオロギ飼育に関する実証実験に乗り出すことを発表するなど、事業は軌道に乗っているように見えた。にもかかわらず、なぜ1億5000万円超の負債を抱えることになったのか。その背景にあった苛烈な「SNS炎上騒動」の真相を同社社長がすべて語った。 【閲覧注意】大量のコオロギ…!養殖現場の様子 冒頭、「グリラス」代表取締役社長の渡邉崇人氏は、取材を受けるにあたっての心境について、こう口にした。 「アカデミアから起業したり、衰退しつつある地方でビジネスを始めたりすることはリスクが伴い