山口県柳井市日積(ひづみ)のひづみ保育園(西山忍園長)の園児らが運動会で放った風船が、わずか1日で約1000キロ離れた岩手県一関市まで飛んだ。拾った女性から4日、園に手紙が届き、園児たちは「すごい」と目を白黒させた。 ◇拾った女性「交流を」 女性は一関市藤沢町保呂羽(ほろわ)、牧場経営、畠山幸子さん(63)。9月24日早朝、自宅に隣接する牛の放牧場に黄色い風船が落ちているのを見つけた。風船には「家族みんなが笑顔でありますように」とのメッセージが書かれた短冊が結びつけられており、ひづみ保育園の印鑑が押してあった。園児の保護者が書いたとみられる。 園の子どもたちが風船を飛ばしたのは、前日の23日午後3時ごろ。園児35人や小学生、地域の人たちが参加した地区の運動会の締めくくりに、参加者が短冊に夢を書いた風船など約450個を飛ばした。 畠山さんは風船を手にした時、離れて住む孫を思い「飛ばす時の園児