LINEではPDFをはじめ、Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)などのファイルをメール添付のようにトークで送信して共有できます。
本記事では、LINEでファイルを送る方法や保存の仕方・保存先から、ファイル共有がもっと便利になる機能まで解説します。AndroidスマホとiPhone、PC(パソコン)それぞれで操作方法を紹介しているので、利用環境に合わせて参考にしてください。
Android版LINEでPDFファイルを送信・保存する方法
Android版LINEでPDFファイルを送信・保存する方法を紹介します。
ファイルを送信する方法
Android版LINEは、デフォルトでGoogleドライブのファイルを参照する設定となっているため、あらかじめGoogleドライブにPDFファイルを用意しておくとスムーズです。なお、Dropbox、OneDriveなどのクラウドストレージからも参照可能です。
トーク画面の「+」ボタンから「ファイル」を選択
LINEアプリのトークルームで[+]ボタンをタップし、メニューの中から[ファイル]を選択します。
フォルダから送信したいファイルを選択
LINEアプリからは端末内やGoogleドライブをはじめ、Dropbox、OneDriveなどのクラウドストレージを参照できます。送りたいファイルが保存されている場所へと進み、ファイルを選択してください。なお、ファイルの複数選択はできません。
選択したファイルを送信する
ファイルを選ぶと確認画面が表示されるので、[はい]をタップします。トーク画面にファイル名とアイコンが表示されたら、送信完了です。
ファイルを保存する方法と保存先
Android版LINEでファイルを保存する方法・保存先を紹介します。
ファイルをタップしてファイルアプリを選択
保存したいファイルをタップするとメニューが表示されるため、任意のファイルアプリを選択。ここではGoogleドライブを選んでいます。
メニューボタンからダウンロード
右上のメニューボタン
をタップし[ダウンロード]を選択してください。ここで注意すべきなのは、このダウンロードボタンを押しても、Googleドライブには保存されないということです。Googleドライブに保存する場合は、メニューボタン
の左隣にあるGoogleドライブのアイコンをタップ→[保存]を選択してください。保存したファイルは、端末のGoogleドライブアプリから確認できます。
ファイルアプリで保存されたことを確認
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズなら「Files」アプリを開いて[ダウンロード]、Galaxyシリーズなら「マイファイル」アプリを開いてドキュメントを確認してみましょう。LINEのトークからダウンロードしたファイルが保存されているはずです(ファイルは通常「内部ストレージ」の「Download」フォルダに格納されます)。
なお、エクセルで作成されたファイル(.xlsx/.xlsm/.xls/.xltなど)に関しては、Officeアプリをインストールしていないとファイルを開けない場合があるので注意しましょう。
iOS版LINEでPDFファイルを送信・保存する方法
iOS版LINEでPDFファイルを送信・保存する方法を紹介します。
ファイルを送信する方法
iOS版LINEでは、デフォルトでiPhoneのファイルアプリを参照します。端末のストレージやiCloud Driveなどにファイルをあらかじめ用意しておきましょう。ファイルアプリとGoogleドライブを同期していれば、Googleドライブからの参照も可能です。
トーク画面の「+」ボタンから「ファイル」をタップ
LINEアプリのトークルームで[+]ボタンをタップし、メニューの中から[ファイル]を選択します。
フォルダから送信したいファイルを選択
続いて、ファイルが保存されている場所を選び、送信したいファイルをタップします。ファイルの複数選択はできません。
「送信」ボタンをタップ
確認画面が表示されるので、[送信]をタップ。ファイルアイコンとファイル名が表示されたら送信完了です。
ファイルを保存する方法と保存先
iOS版LINEでファイルを保存する方法・保存先を紹介します。
ファイルをタップする
トークに送られてきたファイルをタップして開きます。
Android版LINEと同様に、エクセルで作成されたファイルはきちんと表示されない可能性が高いので、Officeアプリで開くことをおすすめします。
「ファイルに保存」を選択
ファイルが開いたら、左下の共有ボタン
をタップ。共有メニューの中から["ファイル"に保存]を選択してください。保存場所を選んで「保存」をタップ
保存可能な場所が表示されるので、任意のフォルダを選択して右上の[保存]をタップします。
ファイルアプリで保存されたことを確認
ファイルアプリを開くと、ダウンロードしたファイルが保存されていることを確認できます。
PC(パソコン)版LINEでPDFファイルを送信・保存する方法
PC版LINEなら、zipファイルをはじめさまざまな形式のファイル送信に対応しています。さらに、Officeアプリがインストールされていれば編集もその場ですぐにおこなえるため、スマホ版LINEよりもスムーズに操作が可能です。
送信したファイルは、もちろんスマホ版LINEでも受信・閲覧ができます。
Mac版のLINEで検証していますが、操作手順はWindows版でも同様です。
ファイルを送信する
メッセージ入力欄にあるクリップのアイコンをクリックすると、パソコン内のフォルダが一覧で表示。送信したいファイルを選択し、[開く]をクリックすれば送信が開始されます。
PC版LINEならではの便利ワザとして、ドラッグ・アンド・ドロップでトークルームにファイルをアップロードする方法があります。
左クリックしたままファイルを移動(ドラッグ)して、トークルームの位置で指を離すとすぐにファイル送信が可能です。ぜひ試してみてください。
ファイルを保存する方法と保存先
受信したファイルはクリックすれば開けます。保存したい場合は、受信したファイルの下にある[名前を付けて保存]をクリックし、任意の名前や保存場所を選択すればOKです。
保存場所として選択したフォルダを開くと、ダウンロードしたファイルを確認できるはずです。エクセルやワードなどOfficeアプリがインストールされている場合は、ファイルをクリックすれば自動で起動します。
LINEのトークでファイルを送るときの注意点
実際にファイルを送信する前に、保存期間や容量のサイズなど知っておくべきことを紹介します。
ファイルの保存期間(有効期限)は7日間
LINEのトークでファイルを送る際、最も注意したいのがその保存期間です。
LINEのトークで送信したPDFやエクセル・ワード・パワポ等のファイルには、7日間の有効期間が設定されます。これが実質的な保管期限、あるいは保存期間だと考えてください。7日以内に閲覧もしくは保存などをおこなわないと、ファイルにアクセスできなくなってしまうのです。
7日以内に一度でもPDFファイルを開くと、端末上にファイルデータが蓄積され、期間後でも閲覧できるようになります。
とはいえ、設定でファイルデータを削除したり端末を機種変更したりすると、閲覧できていたPDFファイルを閲覧できなくなってしまう可能性もあります。期限を過ぎてもファイルを閲覧したいなら、端末やクラウドストレージサービスなどに保存しておくのが安心です。
2024年7月現在、LINE Keepで無期限にPDF等のファイルをLINE内に保存できますが、本サービスは2024年8月28日14時に終了する予定です。保存期間無制限でファイルを共有したいなら、メールやSMSなどLINE以外のツールで送信する方法や、iCloudやGoogleドライブ、Dropboxなどクラウドストレージサービスを利用する方法がおすすめです。
ファイル閲覧時にビューワーが必要になるケースも
LINEで共有されたファイルの中には、スマホに専用ビューワー(MicrosoftのOfficeアプリなど)をインストールしなければ閲覧ができない場合があります。
PDFファイルならAndroid版・iOS版LINEともに問題なく閲覧・保存ができますが、Officeソフトで作成されたファイル(特にExcelファイル)は、LINE上で上手く開けないケースもみられます。
Officeアプリをインストールしておけば、ファイルの閲覧だけでなく作成・編集も可能。頻繁にこれらのファイルをやりとりするのであれば、インストールをおすすめします。
送信ファイルの容量上限はないがサイズが大きいときは注意
LINEのトークで送信できるファイルのサイズ上限などは特に公表されていません。あまりにも巨大なサイズのファイルでなければ、送信時に自動的に圧縮されることもないようです。
とはいえ、あまりに大きなサイズのファイルを共有すれば、送信時も受信時もかなりの時間とデータ通信量が必要となります。やりとりするファイル数や容量が大きくなるときは、送信・受信どちらもできるだけWi-Fi環境でおこないましょう。
LINEによるファイルの共有がもっと便利になる機能
ここでは、LINEトークでファイルを共有するときに知っておくと役立つ便利なテクニックを紹介します。
トークで送信されたファイルをメールや別トークに転送する
LINEのトークで共有されたファイルは、他のトークルームに転送したり、メールやSlackなど他のアプリにそのまま送信したりすることが可能です。
Android版・iOS版LINEともに、転送したいファイルを長押しするとメニューが表示されるので[転送]をタップします。
送信先が表示されたら、送信したいトーク先を選択しましょう。画面下部の[他のアプリ]からメールなどを選択することも可能です。
メールに添付されたファイルをLINEのトークに転送する
メールなど他のアプリに送られてきたファイルを端末に保存することなく、そのままLINEのトークに転送することも可能です。
ただし、アプリによってはLINEへの共有に対応していない場合もあるので注意しましょう。ここでは、Gmailアプリで共有されたファイルをLINEのトークに転送する方法を紹介します。
Android版アプリの場合、まずGmailアプリで添付されているファイルをタップして開きます。画面右上のメニューボタン
→[ファイルを送信]の順に進んでください。[LINE]を選択します。LINEの連絡先から送りたい相手を選択し、[転送]をタップすれば完了です。
iOS版アプリであれば、メールに添付されているファイルを開いて画面右上の共有ボタン
をタップ。メニューから[LINE]を選択します。「送信先を選択」画面に転送したい相手が表示されていなければ、[もっと見る]をタップして一覧から転送相手を選択してください。
トークで共有されたファイルを一覧表示する
複数人でLINEのやりとりをしていると、会話やスタンプが重なって、肝心な共有ファイルが流れてしまうこともしばしば。そんなときは、共有されたファイルをまとめて一覧表示できる機能を活用しましょう。
任意のトークルームを開き、右上のメニューボタン
→[ファイル]と進みます。「ファイル」タブからトークルームで共有されているすべてのファイルを確認できます。
また、ファイル名の横にあるメニューボタン
からは、他のトークルームへの転送やメール添付などが可能です。LINEで受信したPDFなどのファイルを印刷する
LINEで受信したPDF等のファイルを印刷したい場合、自宅にプリンターがあれば簡単に印刷できますが、自宅にプリンターがない人も多いはず。その際はコンビニを活用しましょう。
「ネットワークプリント」のLINE公式アカウントを友だち追加すれば、専用アプリをインストールしなくても、LINEで受信したファイルをファミリーマート、ローソン、ポプラ、ミニストップに設置されたプリンターで印刷することができます。
ネットワークプリントのトーク宛に印刷したいファイルを送信します。ファイルアプリから印刷したいファイルを開き、左下の共有ボタン
→[LINE]→「ネットワークプリント」を選択し[転送]をタップしましょう。筆者が試したところ、10MBを超えるファイルは印刷できないと表示されたので、注意してください(2024年7月時点)。
公式アカウントから印刷サイズなど設定について質問されるため、回答していきましょう。すべての設定が完了したら、ファイルがマイボックスに登録され、ユーザー番号が発行されます。コンビニのプリンターでユーザー番号を入力すると、ファイルを印刷可能。マイボックスの保存期間は8日間です。
その他にも専用アプリを使えば、セブンイレブンやローソンなどのコンビニで印刷することも可能です。詳細は以下の記事を参照してください。
LINEでPDFファイルを送受信する際のよくある疑問点
LINEでPDFファイルを送信・受信する際によくある疑問点とその答えについてまとめています。
LINEで受信したPDFファイルを見られない?
受信したPDFを閲覧できない場合、保存期間内にPDFを開かないまま期間を過ぎてしまったことなどが原因として挙げられます。
トークで受信したPDFには7日間の有効期間(保存期間)が設けられます。7日以内に一度でもPDFを開けば端末上にファイルデータが蓄積され、期間後でも閲覧可能な状態となります。
このことから、受信したPDFを閲覧できない場合は以下の原因が考えられるでしょう。
- 7日以内に一度もPDFを開かないまま期間を過ぎた
- ファイルデータを削除した
- 機種変更した
LINEアプリが重い・遅いと感じたときに、キャッシュやトークデータの削除をする人も多いでしょう。ここで注意すべきなのは、「ファイル」を選択して削除すると、端末にあったPDFのファイルデータが削除されてしまうことです。これにより、保存期間後も閲覧できていたPDFが閲覧できなくなってしまいます。
また、PDFを開いた際のファイルデータは端末上に蓄積されるので、当然ながら機種変更してしまうと新端末ではそのPDFを閲覧することができません。
そのため、受信したPDFが大事な内容なのであれば、端末のストレージやクラウドストレージサービスなどに保存しておくのが安心です。
LINEでPDFを送れない理由は?
送信先が公式アカウントの場合、PDFを送信することはできません。
LINEの公式アカウントのトークメニューには、そもそもファイル送信の項目がありません。なお、公式アカウントで画像を送ることはできるため、必要であればPDFの中身をスクリーンショットで撮影し、画像で送信するといいでしょう。
その他、通信環境が不安定なことや、LINEアプリに障害が発生していることが原因で、PDFが一時的に送れない場合もあります。
LINEからPDFを作成できる?
LINEアプリからPDFを作成することはできません。
WordやExcel、PowerPointなどのファイルをLINEアプリ上でPDF化することはできません。PDFを作成するには専用アプリを使用する必要があります。
PDFの保存期間は解除できる?
PDFの保存期間を解除することはできません。
前述の通りPDFの保存期間は7日間に設定されており、解除や延長をすることはできません。ただし、一度でもPDFを開けば、端末上にファイルデータが蓄積されて保存期間後も閲覧できます。この場合もデータ削除や機種変更をおこなうと閲覧できなくなるので注意が必要です。