コインパーキングの料金未払いを繰り返したとして、京都市山科区の無職の男が1月9日、京都府警と中京署に逮捕された。男は、ロックやゲートのないコインパーキングに、駐車料金を払う意思なく乗用車を6回駐車し、管理会社の業務を妨害した疑いが持たれている。
最近、タイヤロックのないコインパーキングで料金を払わずにそのまま出庫するケースが増えている。物理的に車を動かせないようにする仕組みがないため、あわよくば料金の請求をされなくて済むのではないかという犯罪心理が働くようだ。
もっとも、管理会社もそれほど甘くはない。京都で無断駐車を繰り返した男のように、悪質なケースはしっかりと調査が入り、警察が動くことになる。
ところで、ロック板なしでどのように駐車車両を管理しているのか。パーキング業界関係者が語る。
「ロック板のあるなしにかかわらず、コインパーキングではナンバープレートをカメラで記録しています。支払いがない場合は、この情報をもとに所有者を特定し、登録住所へ請求書を発行するのです。期限内に支払われない時は、再請求や督促状を送付。それでも未払が続く場合は、内容証明郵便の送付、簡易裁判所への少額訴訟、裁判所を通じての支払い督促の申し立てが行われます。過去に不正出庫した車両が他の駐車場に入庫した場合は、すぐに発報されるので、『回収部隊』が出動することもあります」
ロック板が設置されていないからといって、踏み倒しできるなどとは思わないことだ。
(ケン高田)