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「十倍」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 十倍とは

2024-12-14

自分が死にたくなった時のことを考える

私は軽度の精神疾患で通院している中年女。

まだ初心者マークみたいなものだと思ってます。一応病名は適応障害で、休職を少しして、今はリハビリ復職中。

自分としては、少し疲れたところに色んなストレスが集中してかかったことがきっかけで抑うつ状態が一気に加速した状態だと思ってるので、おそらく対応を間違えなければ、このまま回復できると思ってます

ただ、「まだ初心者マーク」と言ったように、主治医からは、このまま良くならなければ、うつ病という診断名になるよと言われているから、いまはとりあえずゴース状態で止まってて、ゴーストへの進化一生懸命Bボタンキャンセルしてる状態だと思っています

もっと適切なポケモンいるかもしれないけど思いついたのと世代が赤緑なんで…

で、適応障害うつ病も症状としてはあんまり変わらない気がするんだけど、私がかかった時にいちばん顕著な症状は睡眠障害希死念慮だった。あとは仕事への集中力思考のまとまりがなくなるとか、急に涙が出るとか。

睡眠障害は、途中で目が覚めちゃったりとか、一睡もできずなにか悪いことを考え続けちゃうとか。

これへの対処は、比較的容易だと思っていて、というかしっかりしたクリニックであれば適切な服薬を処方、定期的な通院で寝れてるかをモニタリングして、服薬調整。

容易というよりは、標準化された治療がある、対処可能な症状だと思う。

問題希死念慮の方で、これって人によって何によって引き起こされるかが全然違うし、それにどう対処すればいいか全然違ったりする。

から、私がどういう時に希死念慮が発動しやすく、どうしていたかっていうのを書き残しておこうと思ってこの文を書いてる。

発症して2ヶ月以内くらいの間は、休職してて仕事ストレスがなんにもない状態にも関わらず、1週間に1回、もしくは4日に1度くらいの結構な頻度で死にたい衝動が襲ってきた。

たとえば、もうジムとか遊びに行けるから元気なんでしょ?くらいの感じで、夫から雑にからかう言葉をかけられた。

仕事への復職が近づくのに、仕事へ戻って同じ仕事をこなせるかわからない。

近所のニコニコ笑って幸せそうな親子を見た。

あるいは、何にもきっかけらしきものがないのに、夜になって急に全部リセットしたい衝動がやってくる。

今書いてても、俯瞰して見ても、自分で振り返っても、なんでこんなことで?って思うことばっかり。

夫が雑な言葉かけるのなんてこの10年そうだし、夫からしたら「僕何言った?」みたいな感じだと思う。

強いて言えば、自分の辛さを理解してくれない、と感じたことが、いつもの十倍もの辛さにブーストされてのしかかってきたんだと思う。

そう、ブーストやばいんだよ抑うつ状態って…

仕事にしたって、配慮のある職場で、いきなりフルで復帰させることはしないよとはっきり言われていた上でのことだ。

近所の子ものくだりは、私が不妊治療をしていて、そのストレス適応障害の引き金のひとつになったことと関係してるけど。

あとはシンプルに、なんか不意にやってくる、なんだろう、電波障害天気予報外れの雨?みたいな感じの予測できない不調が週一かそれ以上で来て、その度に、この世の終わりかのような絶望感と、なんか自己存在への諦めというか、いてもしょうがないじゃん、みたいな理屈説明できない感情に苛まれる、それが私にとっての希死念慮というやつだった。

これを経験するまで、私は、うつの人が死にたいっていう気持ちを心底は理解できてなかったなと思う。

そうは言っても、そう言って気を引きたいだけで死ぬ気なんてないんでしょ?って思ったり、ましてそれで実行に移して死んでしまう人なんて最重度のごく一部の人なんだと思ってた。

多分夫とかうちの家族にしてもまだそのくらいの解像度なんじゃないかと思う。

これはこの負のブースト状態体験してみないとなかなか察しにくい。

対処すれば過ぎ去る短時間のものだったり、頭にこびりついて何日も引きずるものだったり、私が経験したものも程度は色々だったけど、紛れもなく、その全部が「死んじゃいたいー」だった。

家族もいるし、友達もいるし、職場の在籍も保証されてるし、励ましてくれる存在はいっぱいいるのに、その希死念慮に苛まれてるあいだはそれを一足飛びに飛ばして「我思う、故に我死ぬべき」が頭を支配するんだよ、不思議しか

私は仕事精神医学とか心理学とかをかじっていて、なんならそういう人もたくさん仕事相手にしてきたから、まさか自分がそんな状態になるなんて思ってなかった。

いちばんひどい状態の時は、家にある死ねそうな薬を集めるのを試みたりネットでしらべたり、近所のタワマンの一番侵入できる高いところまでいってみたりした。

(その時は気づいてなかったけど夫が過去病気で処方されて飲んでなかった睡眠薬がいっぱいあった事に後で気づいた。あの時気づいてたら危なかったなー。あれ隠しといてもらわないとな。)

どこかで理性は残っているから、そうなってる状態のことを、Twitterに書いたり、仕事中の夫にLINEで書いて伝えたりして、誰かに止めてもらえるようにはしてたと思う。

その行動が、はたから見ると「構ってちゃん」になるんだろうし、すごく矛盾した行動だけど、いけない行動だと分かってるのに思考と行動が死に向かう、その状態自分だけでどうしようもないから、他人に知らせるんだと思う。

さてこの希死念慮の時の振り返りはけっこう再体験に近いので今書いてても涙が出るしリアルに思い出しそうになるので、この辺で私がその希死念慮にどう対処たかとか、どんな対応がありがたかたか話題を変えようと思う。

とりあえずは、すぐに医療にかかれたこと、処方薬がもらえたこと。わたしはこれが大きかった気がする。

精神科心療内科って絶望的に予約が取れなくて、初診だと1週間後ですとかざらに言われたりする。

今このどうしようもない希死念慮をなんとかしたい!って時に一週間後だったら、確実に間に合わなかったんじゃないかと、ぞっとする。

処方してもらったのはごく軽い睡眠導入剤(抗うつ薬)と、不安になった時に飲むようの少し強めの抗不安薬

まずはしっかり寝ることと、仕事問答無用休み、そして一人にならない環境を作ることを主治医に言われた。

休んでても、一人になった時に希死念慮が来て,抗不安薬も効かなかった時に、ポーンと境界線を超えることがあり得るからだといわれた。

まさにそうで、誰かがいてくれる、誰かと約束があるという状態連続が、私にとっての抑止力になった。

そして、先に書いたようにそれでも境界線を超えかけて「我死ぬべき」になった時はどうしたか

やっぱり、自分の今の状態を知ってもらえる人を作ることだった。

Twitter死にたい状態であることを書いて、紛らわせられるような動画とかがほしいことを添えて書いた。

実際はもっとやばい状態だったけどさすがにそこまでを全部さらすのはやばいと思ってまだ余裕のあるポーズをしたりするから、よけい構ってちゃんに見えただろうなぁ。

でも、全くそれまで交流のなかったフォロワーの人からくすっと笑える動画とか、猫の画像とか送られてきて「生きてくださいね」って声かけてくれたりして、大袈裟なんだけど、ほんとうにそれだけでも飛び越えるハードルは一個上がった。

あとは、投稿見て心配してLINEDM飛ばして来てくれた友達がいた。その人達には、自分の今の状況や気持ちをもう少しありのままに話せて、実況みたいにしてたけど、そうして話しながらぐるぐる歩いてるうちに疲労してきて、家に帰ろう、ってなれた。

本当にありがたかった。

とりあえず些細なきっかけに理不尽ブーストがかかっていて訳の分からない状態の私の話を聴いてくれる人がいて,共感してくれたり、とりあえず寝ようよ、不法侵入て言われないように家に帰りな、って促してくれたり、それぞれの言葉で私を心配してくれると思うだけで、あの世へのハードルはだいぶ上がった。

あとはうちの夫は本当に言葉が雑で不器用な人なんだけど、とりあえず私が休んでる間は何も仕事のこととか聞かず、たまに元気が出そうな食事を出してくれたりした。その放置具合が逆にありがたかった。

けど、上記のように私が些細な冗談死にたい状態になったり、火のように怒ったりする泣いたり、喧嘩なっちゃうもんだから、話し合って1週間くらいお互いに距離をおく(物理的に話さな状態を作る)をした。

身近な人に理解してもらう、実はこれが一番難しいかもしれない。これは長い時間かけてお互い努力配慮をするしかないと思っている。

あとは、休職間中に読んだこの記事も,自分の中の得体の知れない希死念慮につながる状態俯瞰するのに役に立った。

https://note.com/kaerukoakeno/n/nb3d72b72b3b0?sub_rt=share_b

この記事でも言われてたり、友達にも言ってもらって安心したのは「こういう思考になったり、傷つきやすくて家族と衝突したりするのも、自分のせいではなく病気の急性期症状のせいだよ」と言ってもらえたこと。

もちろん,病気のせいに何もかもしていいわけではない。私の寂しがりのパーソナリティ病気のせいだけではなかったりするんだけど、要は、自分をなるべくそ状態に持っていかない環境設定をすること、だと思う。

あとは、症状が落ち着いてきた今、自分の中に溜まってもやもやしている気持ちとか、不安への向き合い方を教えて欲しいなの目的カウンセリングにもかかるようにしている。

自分思考のくせを他人に共有して,受け止めてもらった上で、違う視点をもらえるのは受診だけでなくカウンセリングならではのメリットだと思う。

かなり長くなったけど、私は何度かゴーストに進化しかけながらもゴース状態で漂い続けながらふわっとリハビリしている。

同じような境遇ゴースとかゴーストとかの人に、最終進化ゲンガーなっちゃう前に届けばいいなと思う。

2024-12-11

anond:20241211103324

番号16桁 x セキュリティコード3桁 x(10年分として)120なので10^21くらい、10垓回くらい試せばいけるのでは?

一兆の一万倍の一万倍の十倍くらい

2024-12-03

ネイルなんかやめとけよ

そりゃ素より数倍盛れるけど

素で数十倍上のやつには敵わないし

人格にも影響あるよ

2024-11-30

anond:20241130094154

俺は稼いでるんだよ底辺

お前の十倍は軽く稼いでるの

お前は稼げてないか必死だしいくらかも言えないけどな

さてこれでお前が俺を尊敬するかって話

2024-11-24

anond:20241124041301

真面目に働くより強盗したり売春するほうが何十倍も儲かるんだけど⋯

2024-11-16

anond:20241116172511

政治動画、死にゲーの攻略動画の数十倍再生数あるのでもう止められなさそう(泣)

2024-11-12

誰かが必ずやらねばならない介護や清掃や製造より穴を掘って埋めるのを繰り返してるようなホワイトカラーIT屋や士業の方が何十倍も儲かるの狂ってるよな

さすが中世ジャップランド

2024-11-10

anond:20241109135249

・年は平等にとるが収入は違う。一生低収入の男の人はたくさんいる

うんそうだよ。だから若いうちに結婚したほうがいいという話だよね?

高齢女性ダウン症率は若い人に比べ何十倍にもなるが、高齢男性障害率はせいぜい倍

障害率が倍。つまりリスクがあるし若いうちに子どもを作ったほうがいいことをあなた自身も認めてるわけだが何が言いたいの?

2024-11-09

anond:20241109130717

・年は平等にとるが収入は違う。一生低収入の男の人はたくさんいる

高齢女性ダウン症率は若い人に比べ何十倍にもなるが、高齢男性障害率はせいぜい倍


男女お互い様みたいな嘘つくのやめようね。

anond:20241109114455

介護士建設作業者、農家料理人納税者として暮らすより投資家として暮らすほうが何十倍も豊かで恵まれ生活を送れるのだから当然そうするよね

我らが自民党も異常なまでに投資を後押ししていることからもわかる

2024-11-06

anond:20241106234606

じゃあ日本が切らなかったらSWEの分野ではお話にならないのはわかると思うが

生産性が何倍、場合によっては何十倍も変わってくる

君はサンフランでなんの仕事してるの?

タイトルは?

2024-10-31

論争について

https://note.com/p_and_w_books/n/neee921ea91a9

https://note.com/p_and_w_books/n/nf373db52eab9

作品のもの感想

・そうですか、といったところ。


■鯨井氏のジャッジ

 ・まえがきでは個人的狂気重要視するというようなことを言っている。要するに、ユニークでぶっ飛んだものを読みたいということ。そういう欲求をカッコつきとはいえ狂気」という言葉に託したのはよくなかったとおもう。「おまえら創作者はみんな創作情熱を燃やしてそれに狂ってるはずだろ!なあ!」というのはいかにも一昔前のフィクションに出てくる「天才」像で、古臭くて偏狭ではないか

 ・それでいて、最後他者への回路としての「コミュニケーション希求力」を評価基準に置くのがよくわからない。いや、わかりはする。閉じているように見えつつもその暗闇のなかで他者を求めもがくのが人間普遍的なあり方であり、そうした情熱を持っているように見える作品に惹かれてしまう。その気持ちはわかるが、この文章内にかぎればあんまり文脈的につながってないのでは、と感じる。

  ・「コミュニケーション」を謳うのなら作者の側から歩み寄りばかりでなく、評者からの歩み寄りもすべきだった。というか、それが評論行為であるように思う。最終的に「これは自分感情です」というような文言で閉じたのはよくなかったというか、開かれた場のコンテストでは落とされてもしょうがない。

 ・固有名詞問題固有名詞の持つ読者との「共犯性」を指摘し、作品内で用いられている下北沢」「フィッシュマンズ」「クリムト展」といったワードの「共犯性」が東京中心主義につながっているのではないか、といったようなことを言っている。

 ・固有名詞の「共犯性」についてはそのとおりだが、基本的にはその固有名詞を使うことでどういった層と共犯関係になれるかという戦略問題しかないとおもう。それが気に食わなさにつながるんならそうですね、あなた不快なんですね、としか言いようがない。

 ・「「下北沢」「フィッシュマンズ」「クリムト展」を使って真にその意図が伝わるのは、それを知る都会の人びと、「カルチャー」の民のみである。」→これはそうは思わない。下北沢はぼざろなどを例に出すまでもなく東京以外のひとびとにもある一定イメージ形成しているし、フィッシュマンズクリムトに至っては別に東京固有でもなんでもない。

 たしかに並べられると東京中心的な貴族性⋯⋯というかヴィレヴァン的なサブカルクソ野郎っぽさが鼻につくところはある。

 しかし、それが「カルチャー」を愛する人びと特有の一段上から世を眺める視点優越性」に直結するかは微妙なところで、それこそ共犯者に選ばれなかった疎外感といえばそれまで。そして、そこから地方差別へとつなげるのはちょっと無理筋だと思う。

 ・関西弁を含めたトータルのパッケージ差別性を覚えたという感じだとおもう。作者の意図しないチャンネル固有名詞)でヘイトが溜まっていったところで関西弁の歌が出てきて「怒り」が爆発したというところか。

 

 ・全体的には論点の設定の仕方があまり開かれていない。差別性を感じるというのであればもう少し広くわかりすい議論を行うか、あるいは関西人であるという当事者性を突き詰めるべきだったと思う。現状の文章としては後者よりなのだが、あまりに「関西人である自分」が自明のものとして最初から展開されているので、読者には「で、関西人であるあなたがなぜそこまで怒ってるんですか?」がわかりにくい。

 ・いろんなところで中途半端な評だと思う。


ジャッジへの反論

ジャッジの二十倍意味不明かつ閉鎖的ですごい。

・「『見下し』ではなく関西弁の語りのある種の味わい(「特権性」という雑な表現をしてなぜか自分を「関西」に対して下位に置こうとしていたが)に対する憧憬なので『見下し』じゃないんだよ」という言い分はそうなのだろうが、それをただしくオリエンタリズムと呼ぶのだよな。

・中盤の「ここまで説明をしたうえで、「本気で思っていたらこんな書き方はできないだろう」と思われるでしょうか。」に至るまでの説得のロジックがよくわかんない。

冒頭で「なるべく感情的にならないように書く」と宣言しているのに「ここまで説明〜」までは、基本的に「自分はこうおもってこう書きました(あんたや読者の気持ちなど知らん)」と自分感情行為しか書いてない。

関西弁の語りの「特権性」に憧れた→まあわかる。

 本当は全部関西弁にしたかったけど、自分技術じゃ無理→すげえわかる。

 だから、一首だけ関西弁にしたお!→え???

(なんか「一首だけにしといてやった」が非関西人としての譲歩だった、とも読める。マジでこれは意味がわからない。) 

・「関西の人の反応を探るために歌会に出した」パート。実際に当事者から方言に関して否定的な反応が返ってきた、と自分で言ってる。

それを「連作という文脈で解消できるのではないか」と考えたらしい。なんで読者がああい作品連続性を確認しにくい場で連作であることを前提に読まなきゃいけないのか意味がわからない(鯨井さんはジャッジからそこらへんい対してはある程度の義務はあるとは思う)というのはまあ置いといこう。

で、「連作という文脈」がなんなのかというと、「作品主体視点人物)が東北人の上京者」であること。

ここらへんの説明がまじで意味わかんなくて、

主体東京出身人間ではないということを明示することで「標準語方言」の権力構造をとっぱらえないかと画策しました」

というのがほんとうにわからない。視点人物東北出身だと関西弁に対するオリエンタリズムが解消されるの? 標準語方言権力関係無効化されるの?? なんで???

しろ、この作品場合主体標準語権力性に乗っかって(実際、歌の大半が標準語で書かれている)、方言搾取してますって構造に見えませんか???

さら問題なのは「今回の文化盗用かどうか、わたしには判別できませんでした。」とか言っているところで、いやわかってないって自覚あるなら「連作で解消できてるとおもう!」とか言うなよ。

関西弁マイノリティといってしまっていいのか〜」のあたりはなにがいいたいのか不明瞭だけど、つまり東北弁は関西弁に比べてよりマイノリティ性が高いから、俺には関西弁をいじる権利がある」って言いたいの? なにそれ?

・そのあとの文章はぐだぐだしてるけれど要約すれば「憧れだから差別じゃないんです」というようなこと。サイードを読め。平凡社ライブラリにある。

・「下北沢」「フィッシュマンズ」「クリムト展」問題

 ・「そこに「無意識的な共犯性」「優越性」があると断罪できる根拠がどこにあるのかよくわからない」はクリティカル反駁だとおもう。そこらへんは前述のとおり。このへんの反論内容もいちいち書き出さないがリーズナブルだと思う。

 ・「最後感情に走られてしまった部分についてはどこか不信感があります」→作者でなくてもそうなりはする。

まんが道」のテラさんは正しかった

アイドル界の混沌も描いた『推しの子』が、本来対象じゃない低い年齢層の子供にも受容されてて関係者が焦るみたいなニュースがだいぶ前にあったけど、

自分の子時代も含めてだが、この約四十年以上も、『推しの子』どころではない、本来子供に見せるべきではないコンテンツ子供向けと強弁して売り付けるような商売が横行し続けているとしか思えない。

親の本棚からとか、河川敷に落ちてるエロ本から見ちゃったとかそういう次元ではなく、最初から子供向けとして、人間性健全な発達や安心を拒むコンテンツが溢れている。

単なる暴力セックスの話では収まらなくなってきている。最近少女漫画ではメンタルヘルスが病んでいる状態をむしろ美化しているのが常態化している。学歴差別格差ギャグのように描く作品もあり、それを小学生女児がこれから自分が過ごす社会の有様として受け止めながら読む、そんな光景すらある。

自分の話をすると、小さい頃から色々な漫画に触れられる環境にいた。親はむしろ漫画を気にせずどんどん読ませてくれる側だった。

だが、何というか、しっくりくるコンテンツが無かった。平成中〜後期の現行コンテンツより、帰省先の母の実家に捨てられずに残っていた昔の漫画の方が、地に足についている気がしていた。

大学で「こども文化論」みたいな科目を取った時、子供向けコンテンツの変遷を調べる機会があった。月並み結論からいうと、70年代を境目に、子供へのアプローチが大きく変わっている。子供は育てるべきものではなく、子供もそこで消費者すり替えられていた。そしてそれは子供自身が望んだことではなく、明らかに大人商売のために作られたものだ。

もちろん昔から赤本漫画など色々な問題があったが、それはしっかりと不健全もの理解されていた背景があり、それに対して「健全」さがしっかりと対抗できていた。今は、少年漫画少女漫画も、その槍玉に挙げられていた赤本(技巧やページ数の限界で抑えられていた)より数十倍も酷い内容を、美麗な外見でやっている。

ここで、『まんが道』(とその続編)に出てくる、テラさん実在した漫画家・寺田ヒロオ)の話を思い出す。彼が何をしたかは、検索すればサジェスト経由ですぐわかるだろう。「闇」扱いされてるが。

自分の連載と同じ漫画雑誌で連載されていた他作者の漫画「恐怖魔人ゾンビラス」(漫画内の仮称で、実際は楳図かずお永井豪漫画か?)に対して、編集長に「子供に悪い影響を与える、連載をやめろ」と異議を直談判し、それが受け容れられないと自らの連載を切ったエピソードなどだ。

漫画的脚色はあるが、テラさんの行動は様々な方面から史実と言える。子供のための「健全漫画コンテンツ」を求めたテラさんの行動は、漫画内の描写はもとより、ネット上でも「時代変化を理解しなかった頑固な人間」「遺物」みたいな扱いを受けている。

しかし私は、テラさん立場の方がずっと正しく、明らかに子供に対して誠実だったと、60年も後から思わされている。

ただ付け加えると、テラさんは、大人向けとはっきりわかる形で描いたアダルト作風漫画までは否定していない。テラさんが心を割って話せる存在任侠アダルト漫画家の棚下照生だったように。

子供に、身の回りの有様を伝えるときに、まともな人間なら、「人間関係は全て打算で、あらゆるもの欲望で出来ており、全てが醜い」と伝える人はいないだろう。社会にそう言う側面があっても、そこだけを切り取って子供に植え付けるのはまともな行いではない。

テラさん当時の、技巧的に発展途上の漫画劇画ですら、子供たちの世界を暗く後ろめたいものにしていたが、当時はまだ最低限の良心タイトルで煽る形で分かりやすくしていたのかもしれない。だが現代ではそれは一見からない形で(ギャグロマンスなどの体裁を取り)提供されるようにすらなっている。

はっきり書けば、思春期より前の子供には、ごく単純な、心理描写が少ない、身近な人間関係を描いた作品以外、適していないと思われる。

近所で野球をするだけ。親の手伝いをするだけ。学校で仲間と学び合うだけ。動物と戯れるだけ。「それだけ」の漫画で充分だった。

それをしなくなったのは、そして子供向けではないコンテンツ子供蔓延したのは、子供事情や「時代要請」「技術の発展」なんてものではない(子供が「ハレンチ学園」や「トイレット博士」を望んだのではない)。大人商売の都合なのだ

子供漫画社会の両輪で我々以上にますます病む前に。今一度、テラさんの突きつけた建前を、考え直す必要があると思う。

2024-10-27

FIREしようとする人ってマジでバカなんじゃないの?

anond:20241102083243

ここで俺がバカにしてるのは莫大な富を得た経営者とか先祖代々の地主とか富豪とかじゃなくて、労働収入をコツコツためて何%ルールだかで取り崩していこうとしている人ね 自分の最低限度の生活費の何十倍かを用意して、その運用益で生きていこうというわけだ

いや、なんで残りの人生何十年間で自分生活費が変わらない前提なの?現代経済の最大の問題世代人口比の偏りによる生産人口の不足で、要はお金があっても人がいない社会になるわけじゃん

GDPに占める第三次産業割合が高まり続ける現代では、自分のために何人の人間を金払って働かせられるかが豊かさの源泉になるわけで、人手不足で人を雇うコストが高まれば、当然生活コストインフレ圧力は加速的に高まり最低限度の生活費はどんどん上がっていく さらに現状住居費が安い田舎の方から人手不足ゴーストタウンになっていくわけで、近い将来大多数の人間は住居費の高い都市部へ段階的に移動せざるを得ない

年金だって国家の安定を維持するために一定所得代替率を保とうと思えば、支給開始年齢を後ろ倒しにすることは避けようがないわけで、自己資金で賄わなければならない期間は長くなる一方だ

さらに、FIREしようとする人は当然独身子なしがほとんどだ。少子化が進むなかで、国家独身老人の社会保障を保つインセンティブはどんどん薄くなるため、自分介護や高度医療必要になるころにはそれらを享受するコストが爆上がりする可能性が高い

今後の日本で生き残るのは、金銭のやり取りを介さない人的資本と、社会保険の世話にならない程度の健康体と、70代まで安心して働ける場所を持つ人間になるわけだが、労働の苦しみから逃れようとしてFIREする層がそれらを獲得したり代替する戦略を練ってる感じはしない FIREする人は社会がどんどん悪くなっていくという確定的な未来に目を背けて、もっとも頭も体も元気な時期に金銭収入を得ないツケを老後の自分に払わせることになるだけだと思う

2024-10-19

ネットミーム使用料

法的に「このミームを使ったら作った元、ミームになってしまった・おもちゃになってしまった人物へ何円与える」ということが果たしてできるかはさておく(それは別のエントリでやってくれるだろう)

ここでは1回使用につき何円が決まった時、次のネットミームとなったものはとんでもないことになるだろう

  • がんばった報い

OL進化論の売上の数十倍の額が秋月りすの手に渡る

こうした漫画のもの販売した漫画作品の売上よりも絶対に上回ることが多い(これはゲームアニメにも通じる)

Youtuber活動及び芸人活動のペイの数倍もの額がぐんぴぃだけに渡る、ただし彼の場合映画もあるのでそれらをトータルすると8倍以内に収まる可能性はある

既に死亡しているネットおもちゃについては誰に渡るのかの法的な話も別エントリで話されるだろうが、少なくとも人生で失った額の倍以上の額は得られる可能性は高い

  • こうしんきょう関連

これまでふいにした人生で失った額の数倍程度がおつりに戻ってくる(がんきょうの2名含む)

後述するいんむとも関係するので、下手すると数百倍や千倍以上戻ってくるかもしれないのは、何とも言えない皮肉でもある

  • いんむ関連

少なくとも出演した人物は本職や失った額の数百倍の額はくだらないと思われる

下手すると小さな国の予算レベルの額が出てくるかもしれないため、国を買うとかも可能な額が算出されるかもしれない

2024-10-13

弱者男性能力

身体能力人類の数倍

知能:人類の数十倍

魔力:人類の数百倍~数万倍

武器能力:魔力を通した場合のみ、あらゆる物を切断可能

外見的特徴:黒髪黒眼、美形、筋肉質で身長は200cm前後

性格基本的に温厚で、争いを好まない。ただし、敵と判断した相手には容赦しない者が多い。

備考:人類とは別種であるため交配は不可能

基本的に心優しく高身長高収入の者が多いため人類から差別され、迫害戦争経験しているため差別迫害を極端に嫌い、強い憎悪嫌悪を抱く。

人類は「女性」「一般人」「奴隷」の3つに大別され、それぞれで生活している。

また、魔力が高ければ高いほど外見が美しくなる傾向があり、平均的に見ると女性男性の数倍美しい。

奴隷人類の一部であり、人類から差別を受けた者の総称男性の大半は奴隷となっている。

基本的に魔力が一般人より低いため基本スペックでは負ける場合が多い。

また、魔力が一定値以下または武器能力を持っていない場合戦闘行為のものに参加できない。

奴隷には「奴隷紋」という紋章を体に刻むため、その紋章がある限り主人の命令には逆らえない。

奴隷紋の効力は強力で、たとえ死んだとしても決して消えない呪いの印である

2024-10-05

anond:20241005030404

話がつながってないし何に10倍なのかもわからんけど

副作用というのは作用に比べて小さいか副作用なのであって

十倍が百倍であろうが作用に比べて小さいか副作用なわけ

全ての医療行為副作用があって嫌ならやらなきゃいいがやらなきゃ当然作用はない

2024-09-28

1年とちょっと前に転職して給与が爆上がりしたんだけど、QOLって自由に使えるお金が増えればQOLも比例して上がるんだな

 

比較的高い物でもボーナス期までちょっと待つだけで買えるし、

ちょっと性欲満たしたいなって思えばお金でなんとかできるし、

老後のための投資に回せるお金も今までの倍以上増やせたし、

30年落ちの軽から新車BMWに乗り換えることもできたし、

物価が上がってる?俺はそれの何十倍何百倍の給与上がってるから余裕なんですけど?」っていう心の余裕もできた

 

その上で今、一軒家でも買おうかなって思って土地探してる

 

QOLお金で上がる。これはマジ。

2024-09-23

ITエンジニアの職って生産性が人によって数十倍から百倍くらいは違う。

AIで要らなくなる人も出てくるし、自分不要側だろう。

でも自然と反抗心は沸かない。能力が低ければ職を失って当然という覚悟が元々あるからかな。

イラストレーター側は、外野からやられたから反発心は強いだろうけど。

2024-09-20

自分より何十倍もの所得を得て何十倍もの良い生活してるアップル社員の私腹をさらに肥えさせるようなことはしない!

製品なんて絶対買わない!!

2024-09-09

anond:20240908212240

リベンジポルノディープフェイクの数十倍レベルで多いけどセックス禁止にしないんですかあ?

犯行が悪いんじゃなくて手段が悪いんですよねえ?

2024-09-06

化粧水ってすごいよな

成分の99%がただの水なのに水の数十倍も高く売れるんだぜ

カルトだろ

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