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池田 嘉郎
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革命ロシアの共和国とネイション (山川歴史モノグラフ 14) 単行本 – 2007/11/1

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  1. 本の長さ
    286ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    山川出版社
  4. 発売日
    2007/11/1
  5. ISBN-10
    4634674335
  6. ISBN-13
    978-4634674332
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 山川出版社 (2007/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 286ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4634674335
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4634674332

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上位レビュー、対象国： 日本

  • ib_pata
    5つ星のうち5.0 レーニンは「地獄への道は善意で舗装されている」ことを知っていたのに
    2007年12月13日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    　内戦などの混乱が続く中、1919年の4月にモスクワの鉄道労働者たちが、新しいモラルを労働で打立てようと自然発生的に行われたのが、土曜日の自発的超過勤務「スボートニク」だそうです。なんかいじらしい話ですが、6月末にレーニンはこの動きに着目。パンフレットの中で《共産主義の事実上の萌芽》とまで評価。
    　この後、内戦が有利に傾きはじめた党はトロツキーに疲弊した生産現場をたてなおしの検討を委ねますが、トロツキーは「民兵制と関連しての全般的労働義務制」という新しいテーゼを発表、労働を通して社会改革を構想します。しかし、こうした運動は人間社会では長続きしません。動員は先細りになります。そうなるとトロツキーも《生産性を向上させるためにプレミア制度を導入して、現地産業の生産物で支払うようにすべきである》(p.161)と無惨な方向転換を行います。さらに、全般的労働義務制はどこに何人を動員するかとった基礎的な動きからして諸官庁の連携が必要になり、コミューン的社会をつくるための第一歩としての共同作業を行うことは《行政機構の役割の一層の増大》(p.161)を招くことになる、と。
    　結論部分では官僚組織さえあれば党組織などジャマだと考えるようになり1934年の粛正以降、37年までに古参ボルシェビキを粛正して党組織を解体したスターリンの暴挙にふれられますが、ボルシェビキたちの理想は《コミューン国家創出に向けた党組織の努力は、自らを犠牲にしたうえで、行政組織主導のロシアの近代化をさらに押し進めるための前提、すなわちネイションを産み出》(p.217)すという皮肉な結果に終わるわけです。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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