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図書館には人がいないほうがいい 単行本 – 2024/6/27


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コモンとしての書物をベースに新しい社会を作るために。
司書、図書館員、ひとり書店、ひとり出版社……
書物文化の守り手に送る熱きエール

世界でただ一人の内田樹研究家、朴東燮氏による
韓国オリジナル企画の日本語版を刊行!

2023年の講演「学校図書館はなぜ必要なのか?」をメインに、
日韓ともにきびしい状況に置かれている
図書館の本質と使命、教育的機能、あるべき姿を説き、
司書や図書館人にエールを送る第1部「図書館について」と、
「書物の底知れぬ公共性について」(書き下ろし)、
「本の未来について」、「書物は商品ではない」など、
「読む」ことの意味や書物の本質と未来を語る
第2部「書物と出版について」で構成。

朴東燮氏の卓抜な内田樹論「『伝道師』になるということは」と
李龍勳氏の推薦文「『図書館的時間』を取り戻すために」を収録

[本文より]
「僕は図書館というのも、本質的には超越的なものを招来する「聖なる場所」の一種だと思っています」
「図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である」
「図書館に向かって「みんなが読みたがるベストセラーだけを並べて置け。読まれない本は捨てろ。そうすれば来館者は増える」と言う人たちは知性と無縁な人間である」
「幸福な読書を経験するためには「読字」の時間が必要である」
「紙の本にまさるメディアを人類はまだ発明していない」
「書物とは異界への回路である」
「書物は私有物ではなく、公共財である」

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商品の説明

著者について

うちだ・たつる:1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)、思想家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。2011年11月、合気道の道場兼私塾「凱風館」を開設。『寝ながら学べる構造主義』『日本辺境論』『下流志向』をはじめ多くのベストセラーをもつ。 近著に『勇気論』(光文社)、『小田嶋隆と対話する』(イースト・プレス)、『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス)、『凱風館日乗』(河出書房新社)があるほか、『困難な結婚』『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『街場の米中論』(東洋経済新報社)など著書・共著多数。

バク・ドンソップ:1968年釜山生まれ。独立研究者。筑波大学総合科学研究科卒業(心理学博士)。
主な著書(韓国語)に『心理学の彼方へ』『レプ・ヴィゴツキー(歴史・接触・復元)』『ハロルド・ガーフィンケル(自明性・複雑性・一理性の解剖学)』『成熟、レヴィナスとの時間』『内田先生に学ぶ方法』『動詞として生きる』『会話分析:人々の方法の分析』がある。世界でただ一人の内田樹研究家でもあり、内田樹著『先生はえらい』『ためらいの倫理学』『レヴィナスの時間論』『街場の教育論』の、また森田真生著『数学の贈り物』、三島邦弘著『ここだけのごあいさつ』などの韓国語版翻訳者でもある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ アルテスパブリッシング (2024/6/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2024/6/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 240ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4865592946
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4865592948
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.3 x 19 cm

著者について

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内田樹
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年11月29日に日本でレビュー済み
    知識人はこうあるべきという燈明の役割を果たしている本でした。
    図書館や読書について論じた文章をまとめているわけで、ある意味、内田樹さんの考え方のごった煮のような体裁になっています。それでも一つ一つの考えがしっかりしているので、読むだけで論理を重んじる考え方が身につくように思っています。

    「図書館には人がいないほうがいい」という書名のような考え方に触れたことがなかったので、目から鱗といった心境です。
    また、未読の本を前にして「僕が死ぬまで知ることのない世界がそれだけ存在することに、『世界は広い』という当たり前の事実を前にして、ある種の宗教的な感動を覚えるのです(23p)」という言葉に救われた思いです。
    また「図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である(33pより、68p、142pにも繰り返し同様のことが書かれていました」もけだし名言でした。本当にそうですね。学ぶ意味はここにあるのです。

    優れた知識人は見事な考え方を披露してくれているという感想を持ちました。一般的な図書館活用論とは全く違う主張を見事な論理で語る思想家が今の日本には必要だと改めて思いました。内田樹さんの考えも含めて、現在の日本には、真の知識人が必要だと再確認しています。
    本書で図書館や読書に対して内田さんの考え方に接しました。思想家としての知識人たる凛とした姿勢には感銘を覚えずにはいられません。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年9月8日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    図書館について大して考えたことがなかった自分には、示唆に富んでいた。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年9月4日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    内容は大切なことが記載されているが、フォントサイズが小さく、読みづらい。本のサイズを一回り大きくして、読みやすいように読者に配慮して欲しい。例えば、『若者よ、マルクスを読もう』(かもがわ出版)を見習って欲しい。強く要望したい。
  • 2024年12月22日に日本でレビュー済み
    内田樹はまさに「質より量」の作家で、みずからの着想や社会構想をさまざまな著作で何遍もリフレインする。その勢いは、本人の予言どおり(173 頁)、歳を追うごとに増すばかりである。生半可な著作家であれば、この手口はすぐに飽きられてしまうことだろう。内田が「やばい」(61頁)のは、毎度毎度あたかも喫緊のテーマであるかのようにみずからの考えを述べるため、読者はいつも新鮮な読後感を得ることができるということだ。扱われているテーマが研究者がその立場上容易には発言できないほどに「オカルト」であることも、新鮮さの演出に一役買っている。「僕は[…]「この世ならざるもの」との中をとりもつ仕事の専門家です」(45-46頁)。おまけに読みづらさが微塵もない、スピード感のある文体である。

    結果、既視感のあるトピックしか含まれていないにもかかわらず、われわれは内田の新著を買い求める。それで「内田樹思想」(234頁)なるものを各々の仕方で捏造し、頭が良くなった風を装ってしまうのである。「サル化」に加担しているのはほかならぬ筆者ではないかと、多少の嫌味も言いたくなってくる。「「無知」っていうのは、頭の中にジャンクな知識がいっぱい詰まっていて、もう新しいものが入らないという状態のことを言うんです」(103頁)。が、「反知性主義」者にも読ませてしまえるような記述を量産できるのは、ひとえに彼の天性のなせる技だという点は、誰しも認めなければなるまい。

    本書の中心テーマは読書ー教育論である。タイトルから受ける前印象に反して、図書館というテーマはそれらの「フリ」として用いられているに過ぎない(本書の言う「図書館」のほとんどは、公共図書館ではなく学校図書館である)。話題はおおむね『複雑化の教育論』や『街場の読書論』の焼き直しと考えて差し支えない。ただし以下の引用は、管見の限り、初出の見解である(著作権フリーなブログ上の発言は、その定義上「初出」に含まない)。

    ・人がいない、静まり返った空間でないと書物が人間に向かってシグナルを送ってくるという不思議な出来事が起きにくい(22頁)
    ・吉田兼好を今タイムマシンで現代日本に連れてきても、たぶん3週間ぐらいで現代日本語をすらすらと話すようになるだろう(58-59頁)
    ・「思い上がるなよ」って、来館者の鼻っ柱を折る、「頂門の一針」を打つ。それがたぶん図書館の持っている最大の教育的機能だと思います。(74-75頁)
    ・10年以上前に書かれたネットテクストを誰かが大事に保存しておいて、友達に見せるというようなことって、たぶんないような気がします。でも、紙だとある。(122頁)
    ・「ここからあとは有料記事」というのは、「まあ、別に知らなくても特に困るという話じゃないんですけどね」というタグを貼っているようなものです。(197頁)

    これらの発言に興味のない読者は、あえて本書を購入する必要はない。内容の充実度で言えば、むしろ前掲2冊の本を求めたほうが良い。

    それにしても、95-111頁に収録された学校図書館司書との質疑応答の内容はひどい。自身の書物ー教育観と「教育DXとの兼ね合い」(95頁)について質問を受けたにもかかわらず、それにまったく「応答」(219頁)しないなど、かのレヴィナスも苦笑いだろう。また、「冊盲人類の時代」(204頁)にあってどのように書物への動機づけを与えるか? という趣旨の質問に対しても、内田は明確には答えていない。子どもの学びへの欠乏感は、はたして学校の雰囲気を「温室」(106頁)化することだけで喚起できるものなのだろうか。内田の教育論、あるいはそれに追従する教育論は、規範論の域をついぞ出た試しがない。

    ※鈴木茂さんへ。224頁の「ですから」は「だから」の誤植ではないですか?
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2024年9月7日に日本でレビュー済み
    『図書館には人がいないほうがいい』(内田樹著、朴東燮編訳、アルテスパブリッシング)は、「世界でただ一人の内田樹研究者」を自任する朴東燮が韓国で出版し、それを日本語に訳したという、ちょっぴりややこしい本です。

    本書のテーマは、図書館と書物です。

    内田樹の多くの言葉が、図書館好き・書物好きの私の胸に沁みました。

    ●図書館とは、そこに入ると「敬虔な気持ちになる」場所。

    ●図書館は巨大なアーカイブの入り口である。

    ●図書館は「アーカイブするところ」なんです。そして、アーカイブされた場所にはいつの間にかある種の「深淵」が開口し、そこに身を投じると、人は「地下水脈」に触れることができる。

    ●本が僕に向かって合図を送ってくるということがある。でも、それはしんと静まった図書館で、書架の間を遊弋しているときに限られます。というのは、そういうとき、僕は自分がどれくらい物を知らないのかという事実に圧倒されているからです。

    ●図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である。自分がどれほどものを知らないのかを教えてくれる場所である。だから、そこでは粛然と襟を正して、「寸暇を惜しんで学ばなければ」という決意を新たにする。図書館の教育的意義はそれに尽くされるだろう。

    ●図書館は新しい世界への扉である。

    ●書物っていうのは「異界に通じる門」ですから、専門家(司書)が守らなければいけないわけです。

    ●図書館には魔法使い(司書)の居場所を確保しなければならない。

    ●私たちは物語を読んでいるときに、つねに「物語を読み終えた未来の私」という仮想的な消失点を想定している。読書とは「読みつつある私」と、物語を最後まで読み終え、すべての人物のすべての言動の、すべての謎めいた伏線の「ほんとうの意味」を理解した「読み終えた私」との共同作業なのである。最後の一頁の最後の一行を読み終えた瞬間に、ちょうど山の両側からトンネルを掘り進んだ工夫たちが暗黒の一点で出会って、そこに一気に新鮮な空気が流れ込むように、「読みつつある私」は「読み終えた私」と出会う。読書というのは、そのような力動的なプロセスなのである。

    高校1年生の内田が引き寄せられるように手に取った本『アウトサイダー』(コリン・ウィルソン著、福田恆存訳)を、早速、私の「読みたい本」リストに加えました。そして、内田が25年近く人生の師と仰いでいるというエマニュエル・レヴィナスの難解極まる哲学書とされる『困難な自由――ユダヤ教についての試論』にも挑戦せねばと考えています。

    さすが、内田樹師匠に惚れ込んでいる人物の編訳だけに、読み応えのある一冊です。
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    5つ星のうち5.0
    なぜ、図書館には人がいないほうがいいのか

    2024年9月7日に日本でレビュー済み
    『図書館には人がいないほうがいい』(内田樹著、朴東燮編訳、アルテスパブリッシング)は、「世界でただ一人の内田樹研究者」を自任する朴東燮が韓国で出版し、それを日本語に訳したという、ちょっぴりややこしい本です。

    本書のテーマは、図書館と書物です。

    内田樹の多くの言葉が、図書館好き・書物好きの私の胸に沁みました。

    ●図書館とは、そこに入ると「敬虔な気持ちになる」場所。

    ●図書館は巨大なアーカイブの入り口である。

    ●図書館は「アーカイブするところ」なんです。そして、アーカイブされた場所にはいつの間にかある種の「深淵」が開口し、そこに身を投じると、人は「地下水脈」に触れることができる。

    ●本が僕に向かって合図を送ってくるということがある。でも、それはしんと静まった図書館で、書架の間を遊弋しているときに限られます。というのは、そういうとき、僕は自分がどれくらい物を知らないのかという事実に圧倒されているからです。

    ●図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である。自分がどれほどものを知らないのかを教えてくれる場所である。だから、そこでは粛然と襟を正して、「寸暇を惜しんで学ばなければ」という決意を新たにする。図書館の教育的意義はそれに尽くされるだろう。

    ●図書館は新しい世界への扉である。

    ●書物っていうのは「異界に通じる門」ですから、専門家(司書)が守らなければいけないわけです。

    ●図書館には魔法使い(司書)の居場所を確保しなければならない。

    ●私たちは物語を読んでいるときに、つねに「物語を読み終えた未来の私」という仮想的な消失点を想定している。読書とは「読みつつある私」と、物語を最後まで読み終え、すべての人物のすべての言動の、すべての謎めいた伏線の「ほんとうの意味」を理解した「読み終えた私」との共同作業なのである。最後の一頁の最後の一行を読み終えた瞬間に、ちょうど山の両側からトンネルを掘り進んだ工夫たちが暗黒の一点で出会って、そこに一気に新鮮な空気が流れ込むように、「読みつつある私」は「読み終えた私」と出会う。読書というのは、そのような力動的なプロセスなのである。

    高校1年生の内田が引き寄せられるように手に取った本『アウトサイダー』(コリン・ウィルソン著、福田恆存訳)を、早速、私の「読みたい本」リストに加えました。そして、内田が25年近く人生の師と仰いでいるというエマニュエル・レヴィナスの難解極まる哲学書とされる『困難な自由――ユダヤ教についての試論』にも挑戦せねばと考えています。

    さすが、内田樹師匠に惚れ込んでいる人物の編訳だけに、読み応えのある一冊です。
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