たしかラノベを読みたいなあと思ってゴソゴソしているうちに本書にたどり着いたような。
それはさておき。
冲方作品を読むのは2冊めで、特に構えることもなく読み進める。
面白いなあ(≒自分に合ってるなあ)と思いつつ、テクニカルだなあという印象も持った。
テクニカル、というとアレだけど、設計というか、物語ることを意識して書いているという匂い。
それが、気になる匂いではない、というのが冲方さんの筆力のなせる技、かな?
もっと情緒に走ってもいいような物語とも思うのだが、いいカンジのところで抑えている。
なので、人によっては物足りなさを感じるかもしれない。
けど、あー、この人の長編読んでみたーい、と思わせる作品であることは間違いない。
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微睡みのセフィロト Kindle版
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〈『マルドゥック・スクランブル』の原点 傑作SFハードボイルド、待望の復刊〉300億の微細な立方体に混断された男。世界連邦保安機構の捜査官パットは、第四次元感応者の少女ラファエルと捜査を開始するが……
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2010/4/25
- ファイルサイズ740 KB
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登録情報
- ASIN : B00GJMUJRW
- 出版社 : 早川書房 (2010/4/25)
- 発売日 : 2010/4/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 740 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 197ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 293,225位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,343位SF・ホラー・ファンタジー (Kindleストア)
- - 33,887位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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1977年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の1996年に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年、第24回日本SF大賞 を受賞した『マルドゥック・スクランブル』などの作品を経て、2009年、天文暦学者・渋川春海の生涯を描いた初の時代小説『天地明察』で第31回吉川英 治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞し、第143回直木賞の候補となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『マルドゥック・スクランブル』(ISBN-10:4152091533)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
80グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2017年12月24日に日本でレビュー済み【主要登場人物~カバーイラスト~】
・パット
世界連邦保安機構の捜査官、元兵士、驚異の肉体回復能力を持つ
・ラファエル
超超能力少女、天使、超絶美少女(たぶん)
・ヘミングウェイ
犬、ジャーマンシェパード、かなりのお利口さん
【本編】を読み出すとすぐに
ヴァティシニアン
世界政府準備委員会(リヴァイアサン)
世界連邦保安機構(マークエルフ)
第四次元感応者(フォース・ディメンショナー)
第三次元感覚者(サード・ディメンショナー)
なんて言葉が何の説明もなく出てくる。
↓
どんな世界で何が起こっているのかよく分からないままに読み進める。
しかも長々しい漢字にご丁寧にカタカナのルビが振ってあって何かイラッとする。
正直、読みにくい。
↓
しかし半分くらい読むと物語の世界が何となく分かってきて、
同時に読みにくさもあまり感じなくなってくる。
本書は2002年に徳間デュアル文庫で刊行されたものに加筆修正を加え
2010年にハヤカワ文庫から復刊されたもの。
【あとがき】には
「過去の自分に憎悪すら感じる」
「見直していてイラッとくる」
「いっそ一から書き直したい」
なんて書いてますが、
「本書は修正するよりも、そのままにしておくことにけっこう意義があるのかもしれない。」
とも書いてます。
当時の作品は当時の自分を映す鏡でしょうから、書き直す必要なんかありませんが、
パット、ラファエル、ヘミングウェイの物語にもう少し触れていたい気もします。
ぜひ続編を・・・・
【注意】
人死にの描写はありますが、その他、
異能バトルで蜂、蠅、百足、蟻、蛾がウジャウジャ出てくる場面があります。
虫が苦手の方はちょっと気持ち悪いかも
- 2012年11月7日に日本でレビュー済みAmazonで購入ややとっつきにくさはありますが、凝った設定になっており非常に創り込まれた世界観は秀逸で、ハードボイルドな渋い雰囲気が格好良い。
また無駄といえる部分が全くない上にテンポが素晴らしく、二〇〇ページと少しに短くまとまっているのも良かった。
ラストのマリーヤとのシーンは感涙もの。鳥肌がたちました。
あとがきも冲方丁のファンには面白いものになっていると思います。
- 2012年12月24日に日本でレビュー済みマルドゥックスクランブルを読んで気になって購入しました。
感想としては、少しだけ失敗したなと感じます。
決してこれが駄作というわけではなく、十分な良作と感じましたがやはりどの場面を取ってみてもマルドゥックスクランブルの方が上手に感じます。
マルドゥックスクランブルを読んだ後に手に取るならば、これよりもスピンオフであるヴェロシティやフラグメンツを手に取った方がいいと感じました。
- 2011年5月23日に日本でレビュー済み2002年4月に徳間デュアル文庫から刊行された作品の再文庫化。こちらの文庫は、2010年3月と「マルドゥック・スクランブル」のアニメ化や「天地明察」のヒットなど、著者が大きく取り上げられていたころだ。この作品の復刊の経緯や他の作品との関わりについては、著者自身のあとがきに詳しい。
私自身は、この作品の存在は知っていたんだけど、どうしても「マルドゥック・スクランブル」以降の冲方丁ファンでもあり、また年齢的にライトノベルのレーベルのこの小説を読むこともなかった。でも、やっぱり、冲方丁は冲方丁。今まで、この作品を読まなかったことが、どんなにもったいないことだったかを思い知らされるぐらい面白かった。
ストーリー的には、従来の人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)との争いが収まらない世界を舞台に、ちょっとハードボイルド・ミステリの匂いを漂わせて、かなり面白い。ただ、冲方丁としては薄い本で、折角の世界観や魅力的な登場人物が活かしきれていない気もする。まぁ、この本の帯にもあるように、この作品は「マルドゥック」シリーズや「天地明察」へとつながる原点ということであれば、決して、理解できるが。
まだまだ、未読の冲方丁の作品にいい作品が眠ってそうだ。読み漁ろう。
- 2005年7月28日に日本でレビュー済みAmazonで購入ちょっと他の本では、読めない戦いの模様が楽しめます。通常の人類に対して、五感以上の能力を持つ新人類が、次元を超えた攻撃を仕掛けます。描写が上手いためか、その攻撃はびっくりものです。想像を掻き立てるものでした。
ストーリーは単純なものですが、その分、戦闘の模様や、主人公達の葛藤、可憐さ等が読み応えのあるものになってます。
- 2010年6月28日に日本でレビュー済み内容を紹介する説明などから、勝手に「マルドゥック・スクランブル」のプロトタイプ的作品かと思って読み始めたが、SF的な設定や主人公である捜査官パットなど「マルドゥック〜」を連想させるものはあるにせよ、嬉しいことに、作品としては全く別物だった。
この作品は、作者の最初期の作品であるにもかかわらず、その端々に、(多少の加筆修正などあるにせよ)後の作品とも共通する完成度の高さを感じさせる。その世界の構築の仕方、また、読んでいるこちらを違和感無くその世界に没入させる辺り流石だと思う。また、この作品自体、「マルドゥック〜」などと比べてもかなり量的にも少なく、その分全体があっさりと読むことが出来てしまう。途中の描写なども、実際にはかなりグロテスクな場面もあるが、読んだ後の印象としては非常に爽やかだと思う。ぜひ、この作品、世界での続編も読んでみたいと思う。
- 2010年3月14日に日本でレビュー済み傷・嘘・葛藤・歪んだシステム(世界)・再会と再生など冲方先生の聖書的なコンセプトスタイルが、
ヒロインの存在によりハードボイルドになり過ぎず、シンプルにまとまった作品です。
マルドゥックシリーズより、デビュー作の『黒の季節』の延長にあるシュピーゲルシリーズの原型といった方が近いでしょう。
個人的に一番続編が読みたい冲方作品なので、今回ハヤカワ文庫に移った事でちょっと期待しています。