私は日本人ということに、今更ですが気づきました。
強く、
豊かに
育つのは、
人間のほうかもしれない。
棚田の水面に写る自分の顔を見ながら、そう思う。
同じ土の中におたまじゃくし、タニシ、アメンボ、ヒル、カエル。
耳を澄ませば、鳥のさえずり、葉っぱの合唱。
田んぼにつかった手と足から、自分の体温を感じる。
生きている。
この新潟県十日町市まで来るために
朝起き、バスにのり、メンバーと話し
ご飯を食べ、笑い、言葉を交わし、
当たり前のように時間が過ぎていたのに
ここに来て、生きているということを僕は改めて実感した。
ぬるり、とした感触。
ひざまでつかる泥に、僕らはなぜか笑顔かこぼれる。
東京であれば、ちょっとでも泥がつくと
眉間にしわがよるはずなのに。
むしろ、戯れるかのように、泥の中をつきすすむ。
はだしになって、無心に苗を田んぼに植えていく。
足が抜けない。
前に進めない、足がつる…。
普通に考えたら不便極まりない。
体力は消耗し、体は汚れ、時間が過ぎる。
しかし、東京で暮らす僕らは、その状況を楽しんでいる。
なぜだろう。
なぜ田植えをわざわざするのだろう。
東京にいれば、お金さえあればご飯が手に入る。
どろどろにならなくても、きれいなレストランでご飯は食べられる。
農家でもないのに、どうして。
なんで、みんなは最近「農」に興味があるのだろう。
5/23.24に行われた棚友田植えツーリズム。
わずかな田植えの時間で、得たものは多い。
そう思った参加者がきっと多いだろう。
その時間を共有した仲間ができたこと
いままで体験しなかった田植えをリアルに体験できたこと、
農家の苦労をちょっとだけでも知れたこと。
東京生活でどこか抜けてしまっていた「何か」を
僕らは必死で埋めるために、自然の中に答えを探しにいったのかもしれない。
ただ、その「何か」はなんだかわからない。
答えはひとつじゃないからだ。
その中で20~30代の同世代が、
田んぼでそれぞれのヒントを見つけていた気がした。
なぜなら、参加メンバーみんなが笑顔で溢れていた。
帰りのバスはみんな熟睡だったから。
2日間で農業の何かを知れたわけではない。
けど、ひとついえることがある。
「僕らは日本に生まれ、日本人であること。」
この豊かな自然の景色が大好きで
お米がおいしいと思い、収穫を楽しみにしてしまう。
DNAが草の匂いと深緑の海とお米の甘さを求めてしまう。
そう、僕は日本人でした。
日本が好きなんだ。
まだ手のひらほどの小さな苗が
夏には大きく成長していることを想像してみる。
この自分の体験が、田んぼの稲の成長とつながっていると思うと
自分も夏には大きく成長できているんじゃないかと錯覚してしまう。
でも、そのぐらいがちょうどいい。
稲の成長ぐらい、たくましく、強く生きよう。
そうだ。
強く、
豊かに
育つのは、
人間のほうかもしれない。
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以上、
棚友部長が送る、「田んぼ」のキャッチコピー入りの報告日記でした。
棚友ツーリズムでは、催しものとして、
・田んぼのキャッチコピー
・2日間のベストショット
という企画をメンバーに提案し、携帯電話から送信してもらいました。
後日、メンバーの写真付きの詳細な報告日記を改めていたします。
※いつ何をしたかなど。
ではでは、次は写真付きのブログ報告で。(たぶん)
もしくは、メンバーからの報告にしたいと思います!
では!
部長 すー
5/23.24に!
ご報告が遅れておりました。
えっと、棚友ツーリズムは5/23.24の土日
1泊2日に行います。
プログラム内容は、参加希望の方にお送りしているのですが
簡単言うと
■1日目
田植え
温泉
グループディスカッション
地元の方を交え、飲み会
■2日
散歩
マダムと山菜料理 or まだまだ田植え (仮)
アート見学
となっています。
そろそろ定員になってしまいます。
土曜日までに締め切りとしますので田植えしたい方は
ご連絡ください!
泊まる場所は、小学校を改装したアート作品。
新潟県十日町市の大地の芸術祭はこちらから↓
プログラムはイロイロ考えています。
こちらの運営側もやってみたいという方も募集しております。
ではまた!
ぶちょー 鈴木
5月は田植え!
どもども ぽかぽかな春、いかがおすごしです?
棚友会議も無事終わり、
今年度の活動も本格的スタート!
先週末、ブログを書いたと思ったのに、反映されておらず…。
すごく気合を入れて書いた長文だったのに…。
もちろんそれを再現することはできず、
もちろんそれを再現しようとする気も起きないので
簡単に報告。
5月30日ぐらいの土日に、棚友たんぼ、田植えツーリズムを行います!
内容は、オール田植え!という方向で考えていますが
日程など現地と調整中です。
ですので、5月末はとりあえずあけておいてくださ~い。
友達誘って参加意思を表明ください。
メンバーもいる関係上、先着となります。
もちろん人数が多いほうがうれしいですので
よろしくです。
来週の頭ぐらいには詳細を発表!
メンバーのみなさんも連絡が遅くなってすいません。
ではでは、そういうことで、田植えデビューしちゃいますか~。