驚くほどの熱量とマニアックな視点でさまざまなものを商品化してきたフェリシモ。次なるテーマに掲げたのは……「たまごふわふわ」です!!

いや、ちょっと待って。「たまご」はわかるけれども「たまごふわふわ」っていったいなんなんでしょ? どんなアイテムを生み出したのか、ちょいと深掘りしてみましょうかね。

【「たまごふわふわ」とは】

響きからして可愛らしい「たまごふわふわ」。文字どおり、たまごをふわふわに泡立てて出汁の上にのせた料理のことで、江戸時代初期には将軍の宴席にも献上されたほどの格式高い1品です。

おまけにこの料理、かの有名な十返舎一九(じっぺんしゃいっく)による 『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』にも登場しているのだとか! 後年には東海道宿場の朝食にも出された、ともいわれており、今ではかつての宿場町である静岡県袋井市の “地元の名物” として親しまれているんですって。

【たまごふわふわのポーチが爆誕】

泡だて器がなかった江戸時代において、たまごをふわふわに泡立てるのは至難の業でしょう。にもかかわらず、見事に作り上げたのですから、江戸の人たちの食への執着たるや!!

そんな江戸の人々に敬意を表して生まれたのが、フェリシモミュージアム部による新商品「江戸時代の魅惑のお料理『たまごふわふわ』を愛でるポーチ」(税込み3190円)です。

江戸時代の料理書『料理物語』に掲載された「たまごふわふわ」をモチーフに、指からこぼれおちそうなほど “とろふわ” な触感に。もちもちの綿×手ざわりのよい微起毛生地を用いることで、ずっとさわっていたくなる手ざわりを実現しています。

見た目は完全に「たまごふわふわ」。デスクに置いておいたら癒やしになりそうですし(周囲の人はびっくりしそうですが)、バッグのすき間からちらりと見えるたび笑顔になれそうです。

ただ正直な話、実用性はなさそうに見えるけれど……実は「コスメや文房具などを入れるのにちょうどよいサイズ」「ファスナーでぐるりと開閉できて出し入れしやすい」といった特徴があるらしく、意外と頼りになっちゃうかも!

【目の付け所がさすがすぎる…】

今回もすさまじい偏愛ぶりを見せてくれたフェリシモですが、もちろんこれが初めてではありません。

あるときは、SNSで「かわいい」と話題になった江戸時代の天才絵師・円山応挙(まるやま おうきょ)が描いた仔犬をポーチにしたり。またあるときは、江戸時代のゆるかわ絵師・鍬形蕙斎(くわがた けいさい)の『鳥獣略画式』のカエルをポーチにしたり……。

ニッチな角度から江戸文化を商品化していくフェリシモさん、次はどんなアイテムが生まれるのか楽しみで仕方ないわ~!

参照元:フェリシモフェリシモミュージアム部プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch