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『本日公休』

9/20公開

著名人からコメント届きました
受賞歴
ブラシ ブラシ

いつもどおりで?
いつもどおりで

常連さんたちが集う、
台湾の町はずれの理髪店。
時が止まったように見えるけど、
でも少しずつ、そして確かに季節は巡る。
ある晴れた朝、店主のアールイさんは
店を閉めて、あの人の髪を切りにゆく…。

前売りチケット

メイジャー

予告篇

変わらないハサミの音、
シャボンの香り、
ここは、アールイさんの
ちいさな理髪店。

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イントロダクション

台中にある昔ながらの理髪店。女手ひとつで育て上げた3人の子供たちも既に独立し、店主のアールイさんは今日も一人店に立ち、常連客を相手にハサミの音を響かせます。ある日、離れた町から通ってくれていた常連客の“先生”が病の床に伏したことを知ったアールイさんは、店に「本日公休」の札を掲げて、最後の散髪のためにその町に向かうのですが……。

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台湾の俊英フー・ティエンユー監督が、自身の母親をモデルに書き上げたシナリオを元に、台中にある実家の理髪店で撮影を敢行、3年の月日をかけて完成させました。全編を通じて柔らかなノスタルジーを感じさせながらも、家族間に波立つ感情や、“老い”を受け入ていく心情、新たな希望を見出す道程を、リアルで現代的な視点を交えながら繊細に描き出します。プロデュースは、エドワード・ヤン監督『ヤンヤン 夏の想い出』(00)への主演や、ホウ・シャオシェン監督『悲情城市』(89)、『恋恋風塵』(87)の共同脚本で知られる台湾ニューシネマの重鎮ウー・ニェンチェンが担当。

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主人公のアールイ役には、1999年以来、映画の出演から遠ざかっていた『客途秋恨』(アン・ホイ監督/90)の名優ルー・シャオフェンが24年ぶりに銀幕に主演復帰。「こんな脚本をずっと待っていた」と出演を即決したシャオフェンは、約4か月間ヘアカットの猛特訓を積んで撮影に臨みました。本物の理髪師さながらのハサミ捌きと、ブランクを感じさせない演技で、台北電影奨主演女優賞、大阪アジアン映画祭 薬師真珠賞(俳優賞)を受賞。また、アールイに反発的な次女リンを演じたファン・ジーヨウが台湾金馬奨 助演女優賞を、次女の元夫で心優しいチュアンを演じたフー・モンボー(『返校 言葉が消えた日』19)が台北電影奨 助演男優賞を受賞しました。『藍色夏恋』(02)のチェン・ボーリン、『僕と幽霊が家族になった件』(22)のリン・ボーホンが、特別出演しているのも見逃せません。

ものがたり

台中の下町で40年にわたり理髪店を営む店主のアールイ(ルー・シャオフェン)。今日も、いつものように店に立ち、常連客を相手にハサミの音を響かせている。息子の卒業式に出席するために整髪にやって来る紳士、夢枕に立った亡き妻に「髪は黒いほうが良い」と言われ、初めて白髪染めにやって来る老人、親に内緒で流行りのヘアスタイルにして欲しいと懇願する中学生……、時が止まったように見える店も、泣いたり笑ったり忙しい。

3人の子どもたちは、すでにそれぞれの道を歩んでいるが、アールイの心配は尽きない。台北でスタイリストをする長女シン(アニー・チェン)、街のヘアサロンで美容師をする次女リン(ファン・ジーヨウ)、一攫千金を夢見て定職に就かぬままの長男ナン(シー・ミンシュアイ)。皆、実家の店にはなかなか顔を見せず、頼りになるのは、近くで自動車修理店を営む次女の別れた夫チュアン(フー・モンボー)だけ。

そんなある日、アールイは店に「本日公休」の札を掲げ、愛用の理容道具を携えて、古びた愛車で出発する。偶然実家を訪れたシンは、母が店を休んでいる理由をナンやリンに聞くが、誰も知らない。スマホは食卓に置きっぱなしで連絡も取れず、3人は母を案じていた。
その頃アールイは、遠くの町に住む常連客が病床にあると聞き、出張散髪に向かっている途中で……。

出 演

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特別出演

スタッフ

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フー・ティエンユー
監督

フー・ティエンユー

傅天余

1973年9月13日台中生まれ。国立政治大学日本語日本文学科、ニューヨーク大学メディア生態学・映画研究所を卒業後、作家として活動を始め、短編小説『清潔的戀愛』で第24回時報文学賞最優秀短編賞、『業餘生命』で中央日報文学賞最優秀小説賞を受賞する。その後、脚本家・監督のウー・ニェンチェン(呉念真)の指導の下に映画界のキャリアを開始し、テレビ映画やドラマシリーズの監督・脚本を手掛ける。2009年、『Somewhere I Have Never Travelled(帯我去遠方)』(映画祭上映)で長編映画監督デビュー。主演のリン・ボーホン(林柏宏)のデビュー作でもある。2010年にはアーティスト村上隆のドキュメンタリー『到死都要搞藝術』と本作のモデルとなった理容師の母親を記録した『阿蕊的家庭理髮』を発表。2015年の岩井俊二、スタンリー・クワン(關錦鵬)、ウェイ・ダーション(魏徳聖)製作のオムニバス『恋する都市 5つの物語』の第4話 日本・小樽編、2016年のアリエル・リン(林依晨)とリディアン・ヴォーン(鳳小岳) 主演のファンタジー『マイ・エッグ・ボーイ』(映画祭上映)の監督と脚本を務める。2023年に3年をかけて製作した『本日公休』を発表。2024 年には台北電影節のイメージCMを担当。映画祭PR大使を務めるリン・ボーホンを『Somewhere I Have Never Travelled』の映像と再会させた。

製作

ウー・ニェンチェン

呉念真

1952年8月5日台北生まれ。脚本家としてキャリアをスタートさせ、その後、監督、俳優、製作をこなす。1978年より映画脚本を書きはじめ、1979年『香火』(未)の共同脚本でデビュー。1980年に中央電影公司に入社し、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督、エドワード・ヤン(楊德昌)監督らと台湾ニューウェイブ映画運動の振興に尽力した。中央電影在籍中に書いた脚本作品は『光陰的故事』(1982)『恋恋風塵』(1986)など台湾映画史に残る作品ばかりである。二・二八事件と白色テロを取り上げた『悲情城市』(1989 / ホウ・シャオシェン監督) では共同脚本を務め、ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を受賞。台湾映画が国際舞台で初めて認められた。統治時代に日本人教育を受けた父親を題材にした初監督作『多桑/父さん』(1984)は日本でも話題に。2000年のエドワード・ヤン監督『ヤンヤン 夏の想い出』では主演を務めた。2013年、上空から台湾を記録した大ヒット映画『天空からの招待状』ではナレーションを担当。『本日公休』では製作のほかに主題歌『同款』の作詞を担当した。

ハケ

主題歌

『同款』

詞:ウー・ニェンチェン(吳念真)
曲:ジョージ・チェン(陳建騏)

ホン・ペイユー

ホン・ペイユー

洪佩瑜

2010年、台湾の音楽テレビ番組「Super Idol」で音楽シーンに登場。その後長年の沈黙を破り、2023年に1stアルバム「明室」をリリース。同年の台湾最大の音楽アワード金曲奨で最優秀新人賞を受賞し、一夜にして国民的スターに駆け上がった。しなやかで繊細なその歌声は、ダンスやミュージカルを通して築き上げられ、「歌声」を発信点として多種多様なシーンで魅力を放つ。Michael Kanekoや川辺素(mitsume)など、日本のミュージシャンやクリエイターとの共同制作も発表している。記念すべき初の日本公演が2024年7月に開催された。本作の主題歌『同款』で、第60回金馬奨 最優秀映画主題歌賞を受賞。

劇場情報

都市劇場名TEL公開日

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