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エッセイ

青天の霹靂 お隣の大木が切り倒されてしまった

エッセイ
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我が家のお隣の敷地に生えていた、とっても立派な大木が、今日突然根元から完全に伐採されてしまい、なくなってしまった。

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木が生えているのはお隣の敷地なのだが、我が家のリビングの目の前に鬱蒼と葉が茂り、目の前は緑だけ、という景色が広がっていた。

上の2枚の写真は今朝、チェーンソーの音にビックリした直後に撮った、最後の大木の雄姿。

この景色がとっても気に入って、毎朝木を眺めながら朝食を食べる生活を愛していたので、なんとか切らずに済ませられないか、隣のマンションまで出向いて交渉したが、ダメだった。

別に木を切った後に何かを建てるわけでもなく、剪定すれば済むだけの話なのに、「定期的に剪定するのは面倒だしお金がかかるから」という管理組合の決定により、何十年もかけて育ってきた木が切られてしまった。

 

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朝から作業が続き、午後にはあんなに豊かだった大木は、跡形もなくなってしまった。

この写真は一番上の写真と同じ場所から撮ったもの。まるで別世界になってしまった。

何十年もかけて伸びてきた木も、切り倒すのはほんの一瞬。

毎朝たくさん来ていたヒヨドリやスズメたちの居場所もなくなってしまったよ。

鳥たちの声と、風にそよぐ葉音を聴きながら食事をしたり、仕事をしたりするのが大好きだった。

残念だけど、あくまでもお隣の敷地に生えていた木だ。僕にはどうにもならなかった。

奥さんと、自分の敷地に大木を育てて見上げながら生活できるくらいのお金持ちになろう、と誓った。

何という種類の木かも分からない大木さん、今まで本当にありがとう。

今年の5月から今日まで、本当に毎日たくさんの潤い、鳥の声、風に揺れる葉音は、六本木の真ん中とは思えない、オアシスだった。

心から感謝。そしてさようなら。

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