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『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

春めく日本 ときめく鉄旅 青春18きっぷ発売30周年!「30駅さんぽの小旅行」

  • 横浜駅発着/日帰り“青春の十八番”房総半島へ行く春一番の旅
  • 名古屋駅発着/日帰り 甘酸っぱい「いなり寿司」に青春を味わう旅
  • 博多駅発着/日帰り
 下関、関門海峡、壇ノ浦。清く盛んな青春旅

横浜駅発着/日帰り 東海道本線、総武本線、内房線に乗って30駅 “青春の十八番”房総半島へ行く春一番の旅 千葉県富津市金谷

海があって山があって花々も咲く房総半島。 歴代の「青春18きっぷ」のパンフレットには 房総半島の駅が舞台と思われるものもあり、 いつの時代も青春の旅がお似合いのエリア。 内房、浜金谷へ出かけ、一足早い春を満喫!


東京駅地下ホームの総武本線快速電車。横須賀線まで乗り入れるこの電車なら、本来、横浜から乗り換えなしで千葉へ行けるが、駅数が2駅多くなる。浜金谷への30駅さんぽでは東京駅までは東海道本線で。


E217系総武本線快速電車は、普通車はロングシートが主体。ただ、千葉寄りの一部車両には4人掛けのボックス式クロスシートがあり、4人グループの旅にも向いている。大きな窓から景色を眺めたい。


海の近さがうかがえるJR浜金谷駅のたたずまい。駅から続く町並みは内房の風情たっぷり、のんびり散策してみたい。ほど近い金谷港からは、東京湾の対岸、久里浜とを結ぶ東京湾フェリーも発着している。


浜金谷の地魚といえば、まずは「黄金アジ」。当地の海に居ついているアジで、体が黄色っぽく輝いている。ほどよい脂の乗りといい、身の締まり具合といい、寿司で味わえばまさに絶品。ぜひご賞味を!


標高329mの鋸山。山頂からは一大パノラマが広がり、天気が良ければ東京湾越しに富士山まで遠望できる。そして、金谷の町を見渡せば、内房線や浜金谷の駅が、まるで鉄道模型のように見える。これぞ絶景!


浜金谷駅のある金谷地区を歩くと、海が間近な町だけに、アジやカマスといった干物も売られている。房総の潮風と太陽に育まれた干物をおみやげにするのもいいだろう。さっと炙って食べてみたい。

旅のMEMO

観光の問合せ
浜金谷:富津市観光協会●TEL.0439-80-1291
春呼ぶ海風にグルメ、鋸山の絶景。浜金谷で青春しよう!

 昭和57年に「青春18きっぷ」が誕生して30周年の今年、30にちなみ「30駅さんぽの小旅行」をするのも面白そう。30駅でどんな旅ができるのか?

 早速、『JR時刻表』をめくって駅を数え始めると、なんだか旅心ウキウキ。「青春18きっぷ」が使える普通列車・快速列車に乗って、あそこもここも訪ねてみたい。

 堅苦しいルールは不要な「30駅さんぽの小旅行」。「青春18きっぷ」で利用できるどの線を経由するのもOK、目指す30駅をJR時刻表の各ページで指折り数えていこう。そして、ご紹介の3コースを参考に、ぜひ春一番の小旅行に出かけてほしい。

 JR時刻表の「さくいん地図」、横浜駅を起点に眺めると、パッと房総半島が目にとまる。「青春18きっぷ」が誕生した時代、青春といえば、さざなみ寄せる房総あたりの浜辺を、掛け声とともに運動部の学生がランニングしているイメージ。事実、房総の駅で撮影したと思われる写真が「青春18きっぷ」初期のパンフレットに使われていた。いつの時代も青春を感じさせる房総半島は「青春の十八番(おはこ)」ともいえそうだ。

 横浜からの「30駅さんぽ」。まずは東海道本線普通電車で4駅、東京へ。総武本線快速電車に乗り換え、9駅で千葉に着く。そして、内房線普通電車に乗って17駅、合計30駅目となる浜金谷駅で下車。

 内房の港町、浜金谷は、駅舎のたたずまいといい駅前の風景といい、青春ドラマのような雰囲気。ご当地ならではの海の幸や、日帰り入浴ができる温泉に、房総きってのパノラマが楽しめる鋸山(のこぎりやま)など、まるで“青春のテーマパーク”。

 気候温暖な金谷地区。それは海も同じなのか、回遊をせず、この海に居ついている魚も。「黄金アジ」と呼ばれる金谷のアジは、体が黄色っぽく輝き、脂も乗り、まさに至福の味。水揚げの状況によるが、あればぜひとも食べてみたい。

 食後は定番の観光スポット、鋸山へ。標高329mの鋸山を登るのはやはりロープウェー(往復900円)が楽ちん。絶景広がる山頂からは、浜金谷の駅はもとより、天気が良ければ、東京湾越しに日本一の山、富士山まで遠望できる。また、スリリングな「地獄のぞき」をはじめ、日本寺を参拝するのもいい。

 おみやげには干物もおすすめの浜金谷。さっと炙れば、旅の思い出がよみがえる。

旅のスケジュール

  駅名 時間 旅のひとことアドバイス
1日目 横浜発 8:27 東海道本線の普通電車で4駅。東京へ(土休日は8:29発)
東京着 8:57 律義に総武本線快速電車に乗り換え(土休日は8:58着)
東京発 9:11 総武本線快速電車で9駅。千葉へ(土休日は9:12発)
千葉着 9:51 内房線に乗り換え(土休日も9:51着)
千葉発 10:00 普通電車で17駅。合計30駅となる浜金谷へ
浜金谷 11:18 絶品のお寿司を食べ、絶景の鋸山
浜金谷発 16:43 普通電車で17駅。千葉へ
千葉着 17:59 総武本線快速電車に乗り換え
千葉発 18:11 総武本線快速電車で9駅。東京へ(土休日は18:12発)
東京着 18:52 律義に東海道本線に乗り換え(土休日は18:55着)
東京発 19:04 普通電車で4駅。横浜へ(土休日は19:05発)
横浜着 19:32 往復とも「30駅さんぽ」達成!(土休日は19:35着)

プレイバック1982(昭和57年) その1「鉄道」

まずは「青春18きっぷ」。3月1日に「青春18のびのびきっぷ」の名で誕生し、価格は8,000円だった。6月23日には東北新幹線の大宮~盛岡間が暫定開業し、やや遅れて11月15日に上越新幹線が暫定開業。いずれも大宮発着だったため、上野~大宮間を連絡列車「新幹線リレー号」(写真)が結んだ。


昭和57年、東北・上越新幹線暫定開業時にあわせ、上野~大宮間を結んだ185系電車による「新幹線リレー号」

文・写真:相澤秀仁&京子
※掲載されているデータは平成24年2月7日現在のものです。

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