猿島ブランド「さるひめ」 やわらか食感 若芽のわかめ
市内飲食店でレシピ競演
猿島育ちのブランドわかめの養殖に取り組む有志グループ「猿島海畑活性化研究会」は、収穫が本格化する前の新芽を「さるひめ」と名付け、市内飲食店への提供を始めた。今月10日には、居酒屋KUROFUNE(若松町)に飲食店関係者を集めて試食会を実施。地産地消メニューの開発協力を呼びかけた。
大きく成長する前のわかめの新芽を食す習慣はあまりなく、一部の漁師のみぞ知る味とされていた。長さ30cm前後の新芽は茎・葉のやわらかな食感が最大の特徴。同研究会ではこれに目を付けて、市内の飲食店と連携しながら認知度アップをめざす方針だ。早くも各店では独自のレシピを登場させており、炭火焼きタイガー(若松町)では、磯の香りが一層増す「網焼き」で提供、カギロイ(汐入)では、パーティー料理の締めとして「わかめごはん」を振る舞うという。
このほかに、タヴェルナオッジ(若松町)、モモヤン(若松町)、ガーリックハウス(若松町)、KUROFUNE(若松町)、惣菜餃子の大黒堂(上町)、酒蔵一八(鷹取)、炭焼酒場なかなか屋(追浜本町)、寿徳庵(追浜本町)、かっぱ(追浜本町)、龍宮の刻(追浜本町)、うれしたのし屋(追浜町)で2月末頃まで「さるひめ」を使ったオリジナル料理が味わえる。
養殖衰退が背景に
わかめ養殖が盛んだった猿島周辺の海域では現在、生産者の収入減少や後継者不足などを理由に衰退が進んでいる。これを受けてブランド再生に立ち上がったのが同研究会。生産者、飲食店、海運事業者がタッグを組んで挑んでいる。研究会では「わかめのオーナー制度」を導入、飲食店が買取保障することで生産者のリスクを軽減させている。
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