食品主要195社/2月の値上げは1656品目、米・カカオ・コーヒー豆高騰響く
2025年01月31日 16:13 / 商品
帝国データバンクの「食品主要195社」価格改定動向調査によると、2月の飲食料品値上げは1656品目、前年同月から30品目・1.8%増加した。
食品分野別では「加工食品」(589品目)が最多だった。続いて「調味料」(357品目)は、たれ製品など液体調味料を中心に値上げとなった。
「菓子」(329品目)は、カップゼリーなど洋菓子のほか和菓子、シリアル製品などで値上げが目立った。「酒類・飲料」(266品目)は、レギュラーコーヒーや果汁飲料が価格改定している。
2025年通年の値上げは累計で8867品目となり、年間の平均値上げ率は16%。
1月31日時点で判明した年間値上げ予定品目数合計(4556品目)に比べ、9割超の増加ペースで推移しており、2025年は春先にかけて前年を上回る大規模な値上げラッシュが発生する見込みだという。
米のほか、チョコレートの原料となるカカオ豆、コーヒー豆などの高騰も背景に関連する製品で値上げが続いている。
値上げ要因は、最も大きいものは「原材料高」(97.6%)となり、3年連続で値上げ品目全体の9割を超えた。
トラックドライバーの時間外労働規制などが要因となった輸送コストの上昇分を価格に反映する「物流費」由来の値上げは、79.4%。集計開始以降で過去最高となった。
最低賃金の引き上げや定期昇給など賃上げによる影響を含む「人件費」由来の値上げも50.9%と、初めて値上げ品目数のうち半数を超えている。
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