Evernoteはとてもよくできていて、おそらく書き込んだ情報も安全に管理されているのだろうとは思う。
ただ、データが安全に保管されているのか、勝手に閲覧されないのか等確かめようがない。杞憂だろうけれど自分の情報は安全な方法で自分で管理をしたい。
普段Macを使っているので、メモアプリとしては、QuiverとBearが気に入っている。残念ながら Mac,iOSでしか使えない。
メモアプリに求める条件として
- Markdownが使える
- Dropbox, WebDAV等での同期
- Mac, Windows で使える
- できればiOS,Androidでも使える
- できればデータの暗号化ができる
の5つの条件で探し、見つけたのがこれ。
複数のOSでノートを同期できるJoplin
メモアプリに求める条件をすべて満たすアプリで、Linuxのコマンドラインからもメモを利用できる変わり種。
- データ(画像も)は暗号化して同期することができる。
- 同期方法はDropbox以外にも複数選べる(Nextcloud, Dropbox, WebDAV, OneDrive, Amazon S3)。
- 外部の他のエディタを使用して編集することもできる。
- ノートを作成した時の位置情報の記録。
- ノートに添付した画像を消した場合、その画像がどのノートにも使用されていなければ、10日後にデータフォルダから削除される。
- 開発者がEvernoteの代替として開発した為、Evernoteからの移行が容易。
- データのエクスポートもできるので、他のMarkdownアプリへ移行がしやすい。
- 開発者向けにAPIが用意されていて、自由度が高い。
- windowsでUSBメモリにインストールして使える。
- データの保存には、SQLiteを利用している。
- フォーラムで活発な議論が交わされている。
日本語化もされているので、多くの人も始めやすいのではないかと思う。
試用をし始めた時は、サイドバーの幅を変更することができなかったが、アップデートされて幅を自由に変更できるようになった。
cssを使って見た目をカスタマイズすることもできるが、Boostnoteのように管理画面からは変更することはまだできない。細かい使い勝手はまだこれからか。
気になるところはあるけれど、OSを問わず使用できるアプリとしては、今のところJoplinが一番気に入っていて書くことが楽しい。
それから、アプリのフォーラムで開発者の方が丁寧に答えているのが好感が持てる。
開発コミュニティに活気があるのは、オープンソースにおいてとても重要だなと実感させられる。
Evernoteで名刺管理をしていたり、PDFをOCRを使って検索できるようにしてる場合、Joplinで同じようには使うことができないので、主にテキストと画像が使えれば十分という人向けかな。
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追記 2020-01-28
設定からカスタムcssを編集できる -
追記 2019/03/28
ノートに添付した画像を消した後、10日後に消えるとサポートの掲示板にあったけれど、消えていなかった。
試したアプリ
Bear
見た目も美しく、同期しないで1台だけで使用するのであれば無料版でも十分使える。サブスクリプション契約したとしても年間1500円と安い。
iOS版は手書きのメモもできる。
サブスクリプション契約をして1年ほど使用していたけれど、Quiverに移行。
Quiver
Joplinと併用して使用中。
Joplinを使用する前から「Quiver」というMac用Markdownエディタも利用していて、Quiverはプログラミングや調べた事のまとめる用。Joplinは日々の作業メモや覚書などに使用している。
Macだけでしか使わない場合は、QuiverかMWeb,Bearが使いやすく、見た目もいい。
- 追記 2019-09-25
数年前から見出しが目次になる機能が欲しいとの書き込みがフォーラムにちょくちょくあるのに、対応する気配もない上に、これといったバージョンアップも特に無いので、これまで書いたノートをJoplinに移行。
コードはQuiverの方が見やすかっただけに残念。
MWeb
Quiverとどっちがいいか悩んだアプリでMac,iPhoneのみ。
Quiverには無い見出しが目次になる機能がいい。
データ形式をオープンにするという考えのQuiverに惹かれてQuiverを使用することにした(Joplinを使い始める前)。
Boostnote
Markdownエディタで探すと多くの記事が見つかる。
ノート上に張り付けた画像を消すと同時にデータフォルダからも画像が消えて、不要なファイルが残らない。
プログラムのメモをするのに便利なスニペット機能が素晴らしい。
編集とプレビューの切り替えボタンの動きが不規則でいまいち常用する気になれなかった。仕様なのかバグなの分らない。
スマートフォン用のアプリは、品質に問題があったのか、App Store, Google Playからダウンロードできなくなっていた。
Typora
1ノートに1ファイルが作られて、他のエディタでも閲覧、編集がしやすい。
添付画像はノートから消しても、データフォルダにそのまま残る
見た目もシンプルで、しばらく使用していたけれど、1つのフォルダに数百ものメモがたまった時に、サイドバーが縦にやたら長くなってしまうのに気がついて、使用をやめた。
Evernoteやほかのアプリと同じように3ペインになっているとよかったのに。
追記:2020/05/29
joplinの「外部エディター」として設定をし、Markdownファイルの管理はjoplin、エディターはTyporaを使うというやり方もできる。
Standard Notes
セキュリティ重視で何年も使えることを目的にするアプリで、サーバーも自前で用意することができる。コンセプトが素晴らしい。
Markdownを使うには有料だが、課金する気でしばらく試用していた。
引っかかったのは、自前のサーバーを立てるとして、サーバーのメンテナンスが面倒だなというのと、画像を張り付けるには、Dropboxも併用する必要があること。これなら、Dropboxだけで同期できるほうがいい。
Notable
https://github.com/notable/notable
UIは標準的でシンプルなところがいい。最初のバージョンがリリースされて間もない(2018年12月頃?)。
1ノートに1ファイルが作られるので、他のエディタでも編集がしやすい。
作成されるファイルはノートのタイトルがそのまま使われるので、日本語の場合、何かのタイミングで文字化けしないか気になる。
また、ノートから削除した画像はデータフォルダにそのまま残る。
スマートフォン用アプリはない。モバイル用は他に優れたアプリがあるから、とりあえずは既存のアプリでいいんじゃないかとの考えのようだ。
ノートの管理は、フォルダではなくタグで行う。
他のアプリを使うことにはしたけれど、引き続き注目したいアプリ。
Visual Studio Code
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/
Markdown専用ではいけれど、メモにも使っているとちらほら聞くので、メモとしての使い勝手を試した。
ちょっとしたメモにはいいけれど、専用のアプリに及ばないかな。
追記:2020/05/29
joplinの「外部エディター」として設定をし、Markdownファイルの管理はjoplin、エディターはVisual Studio Codeを使うという使い分けも可能。
VNote
https://github.com/tamlok/vnote
慣れの問題なのか、いまいち使いにくい。
Electron製のアプリと比べて起動が早い。
PileMd
UIはよかったけど、更新が止まっている。
他にも試したアプリはあったけれど、メモしていなかった。