OSSマルウェア対策ソフト「ClamAV」に脆弱性 - 修正パッチが公開
オープンソースのマルウェア対策ソフトウェア「ClamAV」に脆弱性が明らかとなった。開発チームではアップデートを提供している。
「OLE2ファイル」の解析処理において、ヒープバッファオーバーフローが生じる脆弱性「CVE-2025-20128」が明らかとなったもの。「同1.0.0」以降が影響を受けるという。
認証なしに悪用でき、サービス拒否を引き起こすことが可能。CVE番号を採番したCisco Systemsでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「5.3」と評価。重要度を「中(Medium)」とレーティングしている。
脆弱性の判明を受けて、開発チームは現地時間2025年1月22日、セキュリティアップデートとなる「ClamAV 1.4.2」「同1.0.8」を公開し、対策を講じた。すでに脆弱性の概念実証「PoC」が公開されているという。
また「同1.0.8」では、ディレクトリ監視機能「ClamOnAcc」で存在しないディレクトリを処理した際、無限ループが発生する不具合についてもあわせて修正した。
(Security NEXT - 2025/01/24 )
ツイート
PR
関連記事
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性1件を修正
DDoS攻撃の観測数は微増、最大規模で約12Gbps - IIJ報告
「サイバーセキュリティ月間」がスタート - チョコプラ「TT兄弟」も登場
「STOP!名簿流出」啓発で「転スラ」とコラボ - 個情委
「Apache Hive」に脆弱性 - 認証回避や情報漏洩のおそれ
先週注目された記事(2025年1月26日〜2025年2月1日)
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
算数教室の案内メールで誤送信、個人情報流出 - 薩摩川内市
SonicWall製VPNクライアントに権限昇格の脆弱性
「サポート詐欺」で1000万円超の被害 - ネットバンクへ誘導