米アリゾナ州スコッツデールにあるダイヤモンドバックスのキャンプ施設で行われた日本ハムの春季キャンプ。日本からのツアー客も訪れる中、千葉・鎌ケ谷市の2軍施設「鎌スタに、行ってきました。Tシャツ」に身を包み、カメラ片手に選手を追いかける外国人女性がいた。
日本語も堪能な彼女の名はディアナ・ルビンさん。カリフォルニア在住で大手IT企業に勤務する。日本ハムの米アリゾナキャンプに毎年参戦。球団が提携する米大リーグ、レンジャーズにコーチ留学する矢野謙次氏に声を掛けられるなど、球団関係者も認める熱狂的ファイターズファンの1人だ。
ディアナさんと日本ハムの出会いは、日本で暮らしていた17年前。知人の誘いで当時、日本ハムの本拠地だった東京ドームを訪れた。魅了されたのは米国ではなじみがないトランペットの応援。小笠原道大選手(現中日2軍監督)、田中幸雄選手(前日本ハム2軍監督)らの応援歌に思わず体が動き出した。
そこから、野球のとりこになったディアナさん。プロ野球だけでなく、神宮球場にも足しげく通い、六大学、東都と大学野球にも精通している。それだけに、日本ハムの推しメンは中大出身の鍵谷陽平投手(28)と、東大出身の宮台康平投手(23)。スマホケースは東大時代の宮台の写真がデザインされたオリジナルのもの。自身のオフィスの壁には、スポーツ紙の切り抜きであふれている。米アリゾナキャンプ中の登板時には、タオルを掲げて熱烈応援。両投手ともディアナさんに「大学の時から応援してくれています」と感謝している。
春には東京ドーム、秋は札幌ドームを訪れることが毎年の楽しみだというディアナさん。北海道から遠く離れた異国の地にも、2016年以来3年ぶりのリーグ優勝を願うファイターズファンがいた。(中田愛沙美)