TikTokクリエイターとして活躍するウンパルンパ [写真]=野口岳彦
「本当にうれしいです。こんな未来は1ミリも想像していなかったので。諦めずにやり続けていれば、何かしらの形で報われるんですね」。目の前にいる23歳の青年は、屈託のない笑顔を見せた。
Jリーグとサポーティングカンパニーであるショートムービープラットフォーム『TikTok』のコラボレーションイベント『Jリーグ30周年記念イベント~おかわりwith TikTok~』では、ラモス瑠偉氏、槙野智章氏の間に挟まれてトークを繰り広げた。ともに元サッカー日本代表であり、日本のサッカー史に名を残すレジェンドだ。一方の彼は、ほんの3年前まで一介の大学生だった。
彼……ウンパルンパは現在、TikTokクリエイターとして活動している。TikTokのフォロワー数は180万人。“学校あるある”や“サッカー部あるある”で人気を博している。
愛知県で過ごした幼少期は人気者だった。クラスに必ず1人はいる、先生のモノマネをして笑いを取る生徒。常に友人たちを笑わせていた。
一方でサッカーにも励み、中学時代は所属するクラブチームのエース。
「俺よりうまいやつなんていないっしょ」
そう思っていた。もちろん将来の夢はプロサッカー選手だ。しかし地域選抜のトレーニングに参加し、愕然とする。「地域選抜で自分よりうまい人がこんなにいるの? ここから県選抜、東海選抜、全国と進んでいったら、どんなことになるんだろう……」。伸びていた鼻は折られるどころか、粉々に砕かれた。
それでも高校は県下有数のサッカー強豪校に進み、引き続き努力を続けた。Bチーム、Cチームで過ごす時間が長かったが、「他人とは違うことをやる」という人生のモットーに従い、他の部員が休む日にも朝練に出席したおかげで、最後の大会ではAチームのメンバーに入った。
しかし、ピッチに立つことはできなかった。再び挫折を味わったことでプレーヤーの道は諦め、大学ではサッカー部に所属しながら、教員になる夢を追いかけた。
今度こそ順調に進むかと思われたが、 外出制限により自宅にいる時間が増えた。大学の授業も部活もなくなり、アルバイトにも行けない。自宅で暇を持て余す日々が続く。そんな時、親友にかけられた一言が彼の運命を大きく変える。
「お前、TikTokやってみたら? バズるんじゃない?」
それまで、TikTokは「見て楽しむ側」だった。友人のアカウントに一度だけ出演し、その動画がある程度の再生回数を稼いだことはあったが、自分で動画を作成し、投稿するというのは想像すらしていなかった。あまり気は進まなかったが、他にやることもない。勧めた友人は「絶対にバズる」という謎の自信で背中を押す。「暇つぶしの遊び半分で」投稿を始めてみることにした。
最初は芸人のモノマネ動画などを投稿したが、「バズる」とは程遠い結果だった。どれだけ投稿しても、せいぜい1000回再生程度。一向に伸びていかない。普通なら諦めてしまうところだが、ここで負けず嫌いに火がついた。遊び半分で始めたはずが、いつしか「どうしたらバズるか」という思考回路に変わり、研究を重ねていった。
拠り所としたのは「他人とは違うことをやる」という人生のモットーだ。動画の内容は、幼少期に見せていた先生のモノマネからヒントを得て、学校や部活の“あるある”に特化した。そして「ほとんどの人が1日に1本ずつしか投稿していないから、みんなと違うことをしよう」と、1日10本の動画を投稿した。
これが功を奏した。そのうちの1本「持久走が世の中で1番嫌いなやつ。」という15秒ほどの動画がバズったのである。人気クリエイター「ウンパルンパ」が誕生した瞬間だった。コメントに「いいね」が100以上つくことを意味する「+99」の表示を見た時は「めっちゃうれしかった」という。
そこから上り詰めていくスピード感は、TikTokというプラットフォームが持つポテンシャルを象徴するものだ。1本がバズったことによって他の動画の再生回数も伸び、瞬く間に人気クリエイターの仲間入りを果たしていく。折しも2022年、TikTokがJリーグとサポーティングカンパニー契約を締結する。すると、サッカー系の“あるある”動画を数多く投稿していたことが幸いし、ショートムービー企画「#Jリーグ」チャレンジの企画アンバサダーとして白羽の矢が立ったのである。
契約締結の記者会見では、ともに登壇した野々村芳和Jリーグチェアマン、元日本代表の中村憲剛Jリーグ特任理事との“コラボ動画”を撮影するという特別な経験をした。
「控室では中村憲剛さんのほうから『ウンパじゃん!』って声をかけてくださって……本当に考えられない世界観です。どこにでもいる一般的な大学生が、憲剛さんや野々村チェアマンと一緒に仕事ができるなんて、TikTokがなかったら実現しないでしょうし、TikTokが持つ可能性がとてつもないものなんだなって実感しました」
一介の大学生だった男が、3年後にはJリーグ関連の仕事も多くこなす人気者になった。今年3月には地元クラブである名古屋グランパスのホームゲームでキックインセレモニーに参加し、6月にはJリーグとTikTokのコラボイベント『TikTok Cup 2023』で、TikTokクリエイター陣による『FC TikTok』の監督を務めた。人気者は、同時に責任を負うべき存在でもある。まだ23歳。人生は長い。
「引き続き面白くてクリエイティブな動画を投稿していくのはもちろんですし、今後は若い世代だけでなく、高い年齢層の方々にも応援していただけるようになっていきたいです。また、今はJリーグさんと一緒にいろいろやらせていただいていますが、もっと多くの方にサッカーの楽しさを知っていただけるよう、サッカーの魅力を伝えられるような動画を投稿していきたいです」
引き続き屈託のない笑顔を浮かべながら、その大きな瞳には確かな光が宿っていた。
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