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スポーツ紙の「旧ジャニ忖度体質」全く変わらず…Nスぺ「ジャニー喜多川」特集を“完全スルー”

公開日: 更新日:

 反省は上辺だけだった――。そう断じられても、やむを得ない体質が露わになった。旧ジャニーズ事務所の高圧的な態度も、スポーツ紙の忖度も以前と何1つ変わってないようだ。

 10月20日、『NHKスペシャル ジャニー喜多川"アイドル帝国"の実像』が放送された。番組は、事務所の初代グループで『ジャニーズ』のメンバーである中谷良さんが3年前に死去していた事実を掴み、彼の姉を取材した。

 中谷さんは1960年代にジャニー氏から性加害を受けており、当時の裁判でも取り上げられた。しかし、彼は「覚えていません」と"嘘の証言"をしてしまう。そのことを、1989年に『ジャニーズの逆襲』という本で告白した。週刊誌記者が話す。

「当時の芸能界は今以上に閉鎖的であり、タレントの寿命も短かった。もしジャニー氏に逆らえば、これから生きていけないかもしれない。そう思い込んでも仕方ない。ジャニー氏はそんな心理状態につけ込み、半世紀に渡って数え切れないほどの性加害を繰り返してきたのです」

『NHKスペシャル』では中谷さんの姉が、被害者への補償業務を行う『SMILE-UP.』の補償本部本部長と電話でやり取りをする場面があった。謝罪を求める彼女に対し、本部長は「なんで東山(紀之社長)がしないといけないのか、ちょっと僕わかんないんですよ」「心の底からお詫びができないんで、今の話聞いてると」「ちょっと僕は納得いってないですね」と非礼な言葉を並べ続けた。

「本部長は『本を書かれて痛めつけられたのは間違いないんで』と言っていましたが、その原因を作ったのはジャニー氏です。あの本部長の言い分は、『自分たちにとって都合の悪いことを発表したら、あなたの意には沿いません』と解釈できます。旧ジャニーズは何十年もこうやってメディアに圧力をかけてきたんですよ。結局、名前が変わっただけで、高圧的な態度は同じままです」(前出の週刊誌記者)

 番組によれば、電話の以前に『SMILE-UP.』の中で「ジャニーズに反抗するような本を出している人にお金なんか出せるか」という意見が上がっていたという。つまり、無礼な応対は本部長1人の問題ではなく、会社の総意だったのである。

「最終的には東山社長が中谷さんの姉に謝罪したそうですが、心の底ではどう思っていたのか。彼は名役者ですから、その場は取り繕えるでしょうね」(前出の週刊誌記者)

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