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国境なき医師団 「緊急チーム」募金

写真クレジット(左上から):© Benoit Finck/MSF|© Francesco Zizola/Noor|© Lynsey Addario|© Sergio Cecchini|© MSF|© Anna Surinyach/MSF|© Ron Haviv/VII|© Benoit Finck

写真クレジット(左上から):© Francesco Zizola/Noor|© Lynsey Addario|© Anna Surinyach/MSF|© Ron Haviv/VII

© Chris Hondros

緊急援助 トルコ・シリア地震 緊急チームが活動中です。

2023年10月以降、イスラエルとパレスチナでの衝突激化に伴い、ガザ地区の人道状況が著しく悪化しています。国境なき医師団は医療援助活動を継続しながら、活動のさらなる拡大に向けて医療物資やスタッフの手配などの準備を進めています。(最新ニュースはこちら
国境なき医師団は、1989年からパレスチナで活動し、紛争の影響を受けた人びとの命を支えています。

世界の緊急事態に即応する「緊急チーム」

自然災害、紛争の激化、感染症の大流行など、一度に多くの人びとの命が危険にさらされる緊急事態に即座に対応するため、国境なき医師団(MSF)には、高度な専門性をもつ「緊急チーム」があります。

迅速な決断と活動を可能にしているのは民間寄付による資金の独立性。「緊急チーム」募金は、緊急チームの年間活動予算約4000万ユーロに対して、国境なき医師団日本から年間で最大で約400万ユーロ(約5億800万円)を拠出することを目指すものです。

今すぐに対応しなければ、たくさんの命が失われてしまう--今日も世界各地で緊急事態に対応している、緊急チームを支えるための「緊急チーム」募金にご協力をお願いします。

(※2022年3月、為替レート:1ユーロ=約127円で換算)

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「緊急チーム」募金に参加する 国境なき医師団への寄付は寄付金控除の対象となります。

  • ※支援対象から「緊急チーム」募金を選択してください。
  • ※ご支援が目標金額に達した時点で、「緊急チーム」募金への寄付の受付を終了いたします。

© Francesco Zizola/Noor

緊急チームとは? 48時間以内。~援助ニーズを見極める~ © Francesco Zizola/Noor

「緊急チーム」は
国境なき医師団のER(救急室)

国境なき医師団が活動するのは、世界中どこであれ、命の危機の起きている場所。その中でも特に緊急性・専門性が求められる「緊急事態」への対応を担うのが、「緊急チーム」の役割。独自のノウハウと経験豊富な人材を集めた精鋭チームです。国境なき医師団を一つの病院に例えるならば、最前線で救命対応を行うERにあたる存在が「緊急チーム」なのです。

緊急事態とは?

深刻な事態が発生し、人びとに予測しなかった援助ニーズが生まれ、援助が直ちに届けられなければ多数の人びとが死の危険にさらされる事態を、国境なき医師団では「緊急事態」と定義しています。具体例として、大規模自然災害、集団感染症の発生、紛争や暴力の勃発・悪化などがあげられます。

緊急事態発生!その時チームが動く

国境なき医師団は原則48時間以内に現地に調査チームを派遣。その結果、被害が甚大であると判断されると、援助ニーズに応じた人員を編成してさらに現地に派遣し、治安情勢やインフラの崩壊など、刻々と変化する状況に対応しながら、援助の行き届いていない地域で医療を提供します。同時に医療物資の輸送、供給ルートの確保なども行います。

緊急チームの緊急援助活動 経験と技術。~迅速に適切に対応する力~ © Nichole Sobecki

国境なき医師団の緊急援助活動

突発的な「緊急事態」には様々な事例があります。例えば、致死率の高い感染症の大流行(アウトブレイク)。2014年、西アフリカ諸国でのエボラ出血熱の大流行に際し、国境なき医師団は流行宣言が出た3月からいち早く緊急活動を展開し、各地に専門治療センターを設置。1年間で5000人以上のスタッフを動員し、8000人以上の患者(感染疑い症例を含む)を受け入れました。また、紛争地や難民キャンプで多くの子どもの命を危機にさらす感染症も、「緊急チーム」は大流行の兆しを確認すると大規模予防接種の展開で流行封じ込めに当たります。2014年にははしかの緊急予防接種を世界で延べ151万人以上に実施しました。

© Giulio Di Sturco

長引く紛争が急に激化した場合も、「緊急チーム」の出番です。例えば、2012年12月のクーデター発生以降、内戦状態に陥った中央アフリカ共和国、独立を経て2013年末から各地で激しい武力衝突がぼっ発した南スーダン、武装勢力「ボコ・ハラム」の襲撃が激化しているナイジェリアなど。「緊急チーム」は、通常チームでは対応できない、多数の負傷者の治療、難民への医療提供などの活動を立ち上げます。

そして、地震、台風などの突発的な大規模自然災害による被害にも、迅速に対応する体制があります。2011年3月11日に発生した東日本大震災では国境なき医師団は翌3月12日にヘリコプターで現地に入り、援助の手が届いていなかった孤立地域から活動を開始。最初の1ヵ月で2000人以上に診療を提供することができました。2015年4月に発生したネパール大地震の被災地でも発生48時間以内に活動を開始。3ヵ月間で診療2500件以上、心理ケア7000件以上を行い、食糧、テント、調理器具、衛生用品などの物資を約1万5000世帯に配布しました。

緊急援助を支える装備

国境なき医師団は世界4ヵ所に物流拠点を持ち、いつでも送り出せるよう通関済みの状態で何千トンもの医療・救援物資を保管しています。中でも、長年の緊急援助の経験を通じて自ら開発・改良を重ねてきた特注の装備の例をご紹介します。

先遣隊の必携品! 『緊急医療キット』

重量18kg、携行タイプの医療キット。緊急事態発生時に、現地に入って調査を行いながらその場で治療を開始できる。
他にも、仮設病院用、難民キャンプ用、感染症流行地用などニーズに応じた医療キットが常備されている。

© Florence Gaty

図解!48時間で設置できる 『エアーテント病院』

国境なき医師団のノウハウを元に特注したテントで、耐候性ポリ塩化ビニール製。簡単に組み立て可能で輸送もしやすいため、緊急援助の現場に迅速に手術室2室と回復室1室を備えた病院を立ち上げられる。入院病棟として使用した場合、1張に16~20床のベッドを収容可能。

Illustration : Anders Christiansen / APC GRAFIK

  1. 空気入れいくつもの空気入れでテントをふくらませる
  2. 酸素濃縮器空気から酸素を分離
  3. 手術器具滅菌された器具を台の上に並べる
  4. 手術台患者はこの台の上で手術を受ける
  5. 点滴患者に輸液・輸血
  6. 骨組みテントは空気膨張式の骨組みで支える
  7. 手術用照明手術中は適切な照明が欠かせない
  8. 空調極端な天候条件でも手術室の低温を維持

緊急チームメンバーより 命の危機に挑む。~緊急援助を支える人びと~ © Brendan Bannon

さまざまな「命の危機」の現場で活動するMSFの中でも、特に緊急事態での活動経験が豊富なスタッフです。

  • © Ludovic Weyland

    国境なき医師団フランス事務局
    緊急対応デスク責任者

    ローラン・スリー

    2013年より現職。フィリピン台風、ネパール地震の被災地や、中央アフリカ共和国、イエメンなど紛争地での緊急援助活動を指揮。

    私たちにとって、より多くの命を救うために最も重要なのは、緊急事態発生時にただちに現地にチームや医薬品、援助物資を送ることのできる能力です。

    民間の寄付という、制約に縛られない活動資金があることで、最もニーズが大きい場所に効率的に援助を届けることができます。

    国境なき医師団が、緊急事態の最初の数時間の間に自ら活動を決定し、動くことができるのは、皆さまのご支援のおかげです。

  • © MSF

    看護師

    道津 美岐子

    2004年からスーダン(ダルフール危機)、ミャンマー、ソマリアなど15ヵ国以上で活動し、緊急援助も多数経験。東日本大震災緊急援助ではコーディネーターを務めた。

    緊急事態は時間との闘い。国境なき医師団は通常の活動中も常に現地の状況を見て緊急事態を予測し、対応を整えています。例えば南スーダンの活動では、戦闘による多数の負傷者の治療やコレラ流行に対応できる物資を準備し、現地スタッフに実践研修を行いました。

    「私たちのこの活動の資金はどこからくると思う?」現地スタッフを採用する際に必ずする質問です。皆さまの支えがあるから、援助を必要とする人びとに届けられる――そのことに感謝しながら活動に取り組んでいます。

  • © Natalie Roberts/MSF

    救急医

    ナタリー・ロバーツ

    2011年から国境なき医師団に参加。内戦下のシリアで14ヵ月活動したほか、中央アフリカ共和国、ウクライナ、フィリピン台風被災地など、数多くの緊急事態で活動。

    自然災害の被災地でも武力紛争がぼっ発した地域でも、国境なき医師団が負傷者の治療に最初に取り組む団体という自負があります。2015年にネパール大地震が起きた時もそうであったように、私たちがただちに診療所やテント病院を立ち上げ、アクションを起こすために必須の医薬品や物資を手にすることができるのは、支援者の皆さんの日頃からの寄付があってこそ。深く感謝申し上げます。

あなたの寄付でできること

  • 5,000円で安全な飲料水×610人分

    避難した人びと610人に、適切な殺菌消毒を施した清潔な水1週間分を提供できます。

  • 10,000円で簡易シェルター×3家族分

    避難してきた人びとが住む、簡易シェルターを作るための資材を3家族分用意できます。

  • 30,000円で点滴×260個分

    劣悪な環境でコレラがまん延した際、治療に使う点滴260個分の費用をまかなえます。

※いただいた寄付でできることの一例です。外国為替による変動があります。

寄付のお支払い方法は以下よりお選びいただけます。

  • クレジットカード
  • インターネット口座振替
  • コンビニエンスストア
  • ペイジー(インターネットバンキング/ATM)
  • 楽天Edy
  • auかんたん決済
  • 楽天銀行
  • 住信SBIネット銀行

※寄付の方法により、一部ご利用いただけないお支払い方法がございます。

詳しくはこちら

「緊急チーム」募金に関するよくあるご質問

緊急チームはどのような時に出動するのですか?
国境なき医師団の「緊急チーム」が出動するのは、人道的危機の中でも特に突発的で、多くの命が危機にさらされる「緊急事態」。たとえば、紛争の急激な悪化、大規模自然災害、集団感染症の発生などの事態です。
「緊急チーム」募金への寄付と支援対象を指定した寄付(例:○○地震緊急援助など)とでは、どこが異なるのですか?
支援対象を指定した寄付は、該当する援助活動に充てられます。一方、「緊急チーム」募金への寄付は、緊急チームが行う援助活動全般の資金に充てられます。
「緊急チーム」募金への寄付が、実際にどのような活動に使われたのかは分かりますか?
本ページで公開している活動・財務実績(緊急チーム報告書で、「緊急チーム」の前年度の活動内容をご覧いただけます。同報告は、国境なき医師団日本が毎年発行する『年次活動報告書』にも記載の予定です。
「緊急チーム」募金への寄付は、どのようにしてチームに届けられるのですか?
国境なき医師団日本からフランス、スペイン、スイスにあるオペレーション事務局に送金された後、各オペレーション事務局がそれぞれの緊急チームの活動資金として配分します。
「緊急チーム」募金にはなぜ年間の目標額が定められているのですか?
緊急チームの活動予算に応じて資金調達を行っているためです。