花は咲き小鳥はさえずる春がやって来ました。PCにもさわやかな風を送ってあげましょう。この記事では、Windows PCのクリーンアップ方法をご紹介します。Macユーザーの方は、Mac編を参照してみてください。
まずマシンの外側から始めます。電源を切り、すべてのデバイスをはずして広い場所に移動しましょう。ラップトップであれデスクトップであれ、まずはキーボードとマウス、トラックパッドから取りかかります。自宅にある家庭用洗剤が活用できますよ。脂っぽくなっているなら、以前紹介した「Mr. Clean magic eraser」(日本では「激落ちくん」などの商品)がオススメです。
次にPCのケースを開け、ファンのホコリをとりましょう。デスクトップでのやり方は動画で公開中。エアーダスターがあれば万事OKです。ラップトップの場合は、少々手がかかります。製品ごとのマニュアルをよく読んで作業に取りかかってください。
PCをデスクに戻すまえにケーブルを整理しましょう。ライフハッカーでも、シンプルなケーブルのまとめテクから、ワークスペースの大改造まで様々な方法をご紹介してきました。「雨どい活用術」と「IKEA SIGNUMシリーズ」の効果は絶大です。ぜひ実験してみてください。
また、部屋の中でラップトップを持ち運ぶことが多いなら、机にバインダークリップを並べてケーブルが下に落ちないようにする方法もあります。
ケーブルを整理してPCをデスクに戻したら、今度はソフトウェアのクリーンアップに取りかかりましょう。まずなによりも先に「Windowsアップデート」でドライバーやサービスパック、セキュリティなど、全てのソフトウェアが最新であることを確認してください。ですが、Macの場合とはちがって、Windows 7へのアップグレードはオススメしません。というのは、『Windows 8』が今年の10月にリリースされる予定なので、今Windows 7へアップグレードするのはお金の無駄でしょう。
もちろんWindows 7自体は素晴らしいOSです。しかし、もしあなたがXPやVistaを使っているなら、わざわざWindows7にアップグレードせずにWindows8を待った方がいいでしょう。Windows 8のメトロスタイルはいまいちかもしれませんが、他にたくさんの改善点(スピードなど)がありますので、待つだけの価値はあります。
もし、「アプリのインストールは慎重に」というアドバイスを守っているなら、不必要なアプリでいっぱいということはないはずですが、それでもいつのまにか使わないアプリが増えてしまっているものです。アプリのアンインストールには、Windows標準搭載の「プログラムの追加と削除」機能は使わずに、以前ライフハッカーでも取り上げた、『Revo Uninstaller』などのアプリを使うことをオススメします。より安全かつスピーディーなアンインストールが可能です。プリンタやスキャナ関連でも、不要な設定やアプリがないか確認しておきましょう。
次に「msconfig」でスタートアップに登録するアイテムを見直しましょう。不要なアプリはチェックをはずします。これでマシンのブート時間がかなり短縮されることがあります。どのアプリをオフにすればいいかわからない場合は、以前ご紹介した「Soluto」がオススメ。Windowsの起動プロセスを最適化してくれます。ハードドライブの空き容量がなくなってきているなら、その原因を究明しましょう。ここでもWindows標準搭載の「ディスク クリーンアップ ツール」は使わずに、『WinDirStat』や『Disk Space Fan』などを使いましょう。これらのツールは、どのファイルがどれだけスペースを占有しているのかを表示してくれます。大きなスペースを占拠している不要ファイルがないかを探して、削除してください。
マシンをスローダウンさせている原因をさらに追究していきます。超優秀なメンテナンスツール『CCleaner』をまだ試していないなら、今すぐダウンロードしましょう。このツールは不要なキャッシュや一時ファイル、ログファイルなどを削除してくれます。自動実行をスケジュールしておくことも可能です。
ウイルス対策ソフトのアップデートも忘れずに。ライフハッカーでは『Microsoft Security Essentials』をオススメしています。使い方も簡単でウイルス対策も万全。基本的にはこれだけで充分です。Windows 7ではデフラグやレジストリ、Prefetchフォルダのクリーニングを自分でする必要はもはやありません。以前ご紹介したWindowsメンテナンスの記事も参考にしてください。最後に、きれいになったPCをバックアップしておきましょう。そもそもクリーンアップ作業を開始する前にバックアップシステムが構築されているのが理想ですが、まだであれば、『CrashPlan』を使ってオフサイトのバックアップシステムを構築することをオススメします。一度システムを構築してしまえば、あとは気をわずらわされることもありません。もしくは、標準搭載の「Windowsバックアップ」で外付けハードドライブへバックアップするのもよいでしょう。私自身、この機能を使って自前のNASへバックアップしています。
Dropboxなどのクラウドに重要なファイルをバックアップしておくこともオススメです「。全てのバックアップファイルが自宅にあると、火事や地震などの災害時にまとめてダメになってしまう可能性があります。全てをスムーズにするためにWindowsを再インストールすることを好む人もいます。これに全く問題はありません。筆者は少し強迫神経症の気があるようですが、必ずしもクリーンインストールをする必要はありません。マシンを適切にケアしている限り、スピードや操作性が落ちることはないはずです。
それでもクリーンインストールがお望みなら『RT Se7en Lite』を使いましょう。Windowsのインストールオプションをカスタマイズして、理想のOSを構築することができます。不要なWindowsコンポーネントを削除したり、「Service Pack 1」を追加したり、お気に入りのアプリを一気にインストールすることができます(「Ninite」のような感じです)。他にも、ライフハッカーの「Windowsオススメアプリ」もチェックしてみてください。
以上でクリーンアップは終了です。今やWindowsは昔ほどメンテナンスが必要ではなくなりました。とはいえ、マシンをクリーンでスピーディーな状態にしておくためにも、上記のメンテナンスは押さえておきましょう。この他にもオススメのクリーニングTipsがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。
Whitson Gordon(原文/訳:伊藤貴之)