どの仕事にどれくらいの時間がかかっているか? を正しく把握することは、生産性の改善への第一歩。仕事時間を記録できるアプリはいくつかありますが、米Lifehackerのオススメは、『Klok』です。
Klok
- Windows/Mac/Linux
- 無料(プロ版:16ドル)
- ダウンロードページ
■機能・特徴
- あらゆるプロジェクト、工数を追跡。
- ドラッグアンドドロップで時間入力。
- 時間の使用状況の概要をシンプルなダッシュボードで一覧。
- 複数のプロジェクトを追跡できる。
- 時間記録シートをマイクロソフトExcelでエクスポートできる(プロフェッショナル版では、Google Docsにも対応)。
- (プロフェッショナル版のみ)Googleカレンダー、マイクロソフトExchangeから予定をインポートできる。
■特にすばらしい点
Klokは、設定にほとんど時間がかかりません。また、多くのプロジェクトを一度に記録することができます。コンピュータ上にないものも、手動でプロジェクト名、その他の情報を入力するだけで、これに費やした時間の追跡をスタートします。すべてのプロジェクトは、カレンダーのような画面で一覧できるので、自分の時間がどう進んでいるのかを把握できます。また、工数ベースで請求する場合、時間記録シートをExcelにエクスポートできるので、便利です。
■改善してほしい点ただし、Klokにも課題がないわけではありません。まず、Adobe AIRアプリなので、AIRがお好みでない場合は避けたくなるかも...。また、プロフェッショナル版へのアップグレードに誘導するためか、無料版では使えない機能まで表示されるのが最初はうっとうしく感じるかもしれません。とはいえ、慣れてくれば無料版で使えない機能はどれかわかってくるはずなので、それほど問題ではないでしょう。
Klokは、シンプルにも複雑にも使えるアプリ。アドバンス設定が多く搭載されているので、どの機能をどれくらい選ぶべきか、手探り状態になってしまうかも...。さらには、実際ユーザの行動を追跡しているわけではなく、何をしているか? をユーザがアプリに教えなければなりません。コンピュータを離れて作業をする時間が多くある場合や、この工数データを元に請求するという用途にはフィットしていますが、自分が利用したアプリやウェブサイトをモニタリングするタイプのものを求めているなら、別のアプリを探しましょう。
■競合アプリ 『RescueTime』は、一週間の時間の使い方を反省するのに役立つアプリ。稼働日のうち、自分がどこで挫折しているのかが一目瞭然です。ユーザ登録し、アプリケーションをダウンロードしたら、起動させましょう。数日経てば、どのアプリ、どのウェブサイトで、どれだけの時間を費やしているのかがわかります。そして、「生産性のあるもの」、「生産性のないもの」に仕分けることが可能です(詳しくは、ライフハッカーアーカイブ記事「『RescueTime』で、お仕事状況をすべてチェック(無料)」で採り上げています)。 『Manic Time』も、自動で時間を追跡するアプリ。RescueTimeと異なるのは、操作を追跡するだけでなく、それぞれのアプリケーションで費やした時間のタイムラインやコンピュータのアイドルタイムをチェックできる点。RescueTimeとKlokの中間くらいのもので、コンピュータでのユーザの動きを追跡しつつ、コンピュータ外での作業などについては、マニュアルでデータ入力できます(ライフハッカーアーカイブ記事「日々の時間の使い方を淡々と記録するソフト『ManicTime』」もご参考まで)。シンプル系アプリとしては、「Toggl」があります。作業名を入力し、スタートボタンをクリックすれば、時間の計測が始まり、終わったらストップボタンで止める仕組みです。ウェブアプリなので、どのデスクトッププラットフォームでも使えます。
Klokは、無料版とプロフェッショナル版(有償・16米ドル)の2バージョンで展開。Windows/Mac/Linuxに対応しています。ダウンロードは、こちらのページからどうぞ。
Whitson Gordon(原文/訳:松岡由希子)