嫉妬やねたみは人間の愛すべき一面...と言い難い人もいると思いますが、少なくとも正直さの現れとは言えそうです。自分が好きなことが何か分からないという人は、どのようなことに対してうらやましいと感じたり、どのような人に嫉妬するかに注意を向けてみると、自分の本当にやりたい事が見えてくるようです

Photo by Gabriel S. Delgado C.

 心理学系ブログ「Psychology Today」でSusan Caineさんが、自分が好きなことを早くみつけたい時は、自分がうらやましいと感じることに注目してみよう、と書いています。

私がウォール街で弁護士をやっていた頃に、ロースクールの昔のクラスメイト何人かで集まったことがあり、その晩は皆でキャリアを比べました。しょっちゅう口論していたクラスメイトが私のキャリアを賞賛してくれたのですが、これはもちろん妬みです。最初は強烈な嫉妬を感じましたが、少しでも好意的に解釈しようと「あのクラスメイトが成功しますように!」と考えました。

その後、実は心の底ではその弁護士の活躍など望んでもいなかったことに気付き、自分の寛大さがどんなに薄っぺらなものだったか気づきました。自分がどのような人がうらやましいかと考えた時、答えはすぐに分かりました。ライターになったり、心理学者になった大学時代のクラスメイトだったのです。

このように、自分がうらやましいと感じる人がどのような人かに注目すると、自分の本当の望みや目標がくっきりと浮かび上がります。その目標は高くそびえ立っているように感じるかもしれませんが、その高みにたどり着くには、一歩一歩進んでいくしかありません。

自分が心から望んでいることや、本当になりたいものが分からない時には、うらやましいと感じたり、嫉妬する対象を見つめてみましょう。それが自分の本当に望んでいるものだと分かるはずです。

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)