昨日、ブラッドさんが書いたメールはとてもシンプルなものでした。それは件名に「ブラッドは午前9時半にいます。よろしく。EOM」というもの。すぐに「EOMってどういう意味?」と返事が返ってきたそうで、それに対する答えは「End of message(メッセージの終わり)という意味さ。これならわざわざメールを開く必要も、返信する必要もなくなる。今回はメールを開いて、返信をしてもらったから二度手間になったね」というもの。同僚たちには「面白い!」と、この話を冗談だと思ってオフィスのみんなに転送したそうですが、ブラッドさんは、大真面目。「一度EOMのテクニックを覚えたら、メールにかける時間も手間も減ります。そのうえ、確実に、自分の伝えたいことが伝わり、時間も節約できますよ」とのこと。詳しい理由は次の8つ。
- EOMは、メール受信者の時間節約になります。
件名のところだけに用件を入れ、EOMで終わりにすると、相手の時間を大切にしているよ、という思いやりが伝わります(相手がEOMの真の意味に気づけば、ですが)。
- あなた自身の時間節約になります。
書く必要のないような本文をだらだら書かなくてすみます。
- 分かりやすい件名を書けるようになります。
メールの受信で最もよく読まれるのが件名。EOMで件名だけで用件を済まそうとすると、必然的に、簡潔で分かりやすい内容を書けるようになります。
- EOMの件名は、簡単にコピペできます。
日時、やるべきことなどが最小限の言葉で盛り込まれているので、これをコピペして、カレンダーなどに簡単に貼付けられます。今までやっていた、打ち直す手間が省けます。
- EOMをまわりの人も活用させると、さらにお得。
まわりの人があなたの真似をしてEOMを始めれば、お互いの時間の節約になるし、正確なメールのやりとりができます。
- EOMなら、短いメールでおさまります。
EOMは件名のみなので、話題が1つで収まります。みんなも受けたり書いたりしたことがある、数ページにわたる長いメールの必要がなくなるのです。さらにEOMをやることで「こんなに長いメールを打つなら10分会って話をしたり、電話をしたほうがよっぽど早く決まる」ということに気づきますよ。
- EOMは1つの話題に特化したやりとりができます。
EOMを使うと、1つの話題しかメールに入れられないですよね。ちなみに、1つのメールに1つの話題のみ載せる、というのがメールにおけるマナーです。
- 100%相手にメールを読んでもらえます。
「大事なメールを読んでもらえない!」「返信してもらえない!」とフラストレーションを感じたことは、みんなあるはず。そんな時に限って、相手がまだメールを開いてもいなかったり...。EOMの最大の強みは、相手に100%の確率でメールを読んでもらえること。件名に入っていたら、読まないわけにはいかないですからね。
残りの7つの理由は以下からどうぞ。
これが以前の書き方:
これがEOMの書き方:
例:
"Let's meet in Conf. Room 223 RE: the Orange account at 3pm 8/21/08 EOM"
(会議室223番でやろう。RE:2008年8月21日午後3時にオレンジアカウントにて。)
ほら、簡潔でしょう?
ミーティングの内容、日時、場所まで全部入っているで、これなら簡単にこの内容をカレンダーにそのままコピペできます。あなた自身にも、メールの受け手にも便利な方法ですよね。
EOMを始めると、どの話題をメールでおこなうべきかがはっきり分かるようになります。これがその基準。
●件名のみでおさまる?●1段落のみでおさまる?
●2段落ではおさまる?
この答えが「いいえ」なら、電話か直接会って話をするほうが効果的!
この原文のコラムの執筆者のBrad Isaacさんは目標設定について、自身のブログPersistence Unlimitedに書いています。
Brad Isaac(原文/訳:阿久津美穂)
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