[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

「ソーシャルメディアを使って業績躍進は至難の業」と言ってみる。王様の耳はロバの耳・・・

2012年2月24日

最近、ウザイほどこんな感じのメルマガとかセミナーの案内、よく見ませんか?

「時代は、Eコマースからソーシャルコマースへ!」
「ファンを呼ぶ ソーシャルメディア活用集客術」

でも、

「ソーシャルコマースは本当に来ますか?」「 いえ、絶対に来ないと思います」

密かに言い続けていたら、やはりそのようだったので安心した。ここのサイトによると、「Bloombergの記事によると、Gap、J.C. Penney(衣料品店)、Nordstrom(ショッピングモール)、GameStopなどが昨年のうちにFacebookのショップを閉店。期待していた費用対効果がなかったため早くに閉める判断をしたところが多いよう」とある。「BrandGlueによると、ファンの96%は”いいね”したページに再び戻ることはないそう」ということも書かれていた。でしょう??!! だと思う!!

とくに最近Facebook,でいいね数拡大のための「××ケンテイ」とか「××占い」みたいのがスパムみたいにウォールに出てくるが、そいつが信長だろうが幻魔だろうが興味も無い。こういうときはその投稿の右端の▽を選択して一番下に出てくる「今後、ここからのは全て非表示」にしている。

だいたいこんなことで”いいね”を数だけ集めても意味あるのか。あるとすると有料セミナーで稼ぐときに「×ヶ月でいいねをこんなに集めました」っていうだけの意味だけだ。分かってない人は凄いですねと感心してくれるだろうが、問題なのは数では無くてファンの質とか指向なんです。

同じSNSといってもモバゲーの課金率は25%、つまり4人に1人であるのにたいし、mixiではわずか9%であるという調査結果がある。サンシャイン牧場全盛期なのでmixiは9%あったが、いまは数%もいないんじゃないだろうか。だからmixiのゲームアプリ会社が次々と撤退していくのだ。全世界のFacebookでプレイ人口的には日本の携帯ゲームなんて及びも付かないZyngaの売り上げはGREEの半分も無い。


ここからお借りしました

Facebookの会員におけるゲームの課金率は、mixiと比較しても相当に低い。1人当たりの課金額はGREEの1/44というデータがあった。mixiも同じで1/22だ。最近ではmixiはアメーバピグにも追い越された。日本はケータイだからとか、日本の携帯ゲームは課金するように上手く作ってるとかいろいろいわれてるが、本質はそこにはない。永江理論でいうと・・

GREEとモバゲーの客 → ゲームやる気まんまんで来た
アメーバピグの客   → ナンパに来た

mixiとFacebookの客 → 友達と交流に来た

だからなんである。ゲームをしに来る客だからカードや釣り竿をばんばん買う。アメーバピグの客はネットでナンパしたりもてたいので洋服アイテムをバンバン買う。しかしmixiやFacebookは友人と交流しに来ているだけなので、そこでゲーム課金したりはしない。だからこそ、

Fコマースで物を買おうと思わない

のである。なんでわかんないのかな、みんな。
買う気マンマンならアマゾンやヤフオクや楽天に行く。わざわざFacebookでたまたま見つけてなんか買おうとは思わない。mixiで唯一成功したと言えるのが「mixi年賀状」なわけですよ。友達と交流するツールだからそこにお金を払うわけだ。逆に言えばmixiがなにか課金とかコマースとかやりたいなら、そこは「友人との交流」というキーワードが無いと絶対成功しないと思うわけです。初期のサンシャイン牧場が少し成功したのはこれがあったからだ。悪いこと言わないからmixiはコミュニケーションのオプション機能に課金しなさい! 自分の主催するコミュでメンバーに通知メール送れるとかね!

自分自身、いろんな経験値を積んできた。毎日のユニークユーザー数10万人規模の釣りのコミュニティ(いまでいうSNSです)をほりえもんと構築して、その中に釣り道具屋をオープンしたら初月に1000万円売れたが、ほかの種類のお店を開いていってもダメだった。試しに1日何十万人も来るエロ系サイトのトップに「女の子にプレゼントしよう」という販売サイトのバナーを貼ってみた。訪問者数がバナー経由で1日数千も来るのに1個も売れなかった(笑)。大切なのはアクセスの指向性であって数じゃ無いのだ。フジロックに何十万も集まってるからといってそこで毛皮の展示ブースだしても誰も来ないでしょうよ。
先日も「1日数十万人アクセスのあるニュース系サイトでコマースをはじめたいので相談に乗ってくれ」といわれた。が、自分は全否定。その訪問者はニュースを見に来ているので買い物しに来ているわけじゃ無いからだ。 ゼロとはいわないが、アフリ程度しか稼げないはず。

Facebookの企業ページで「いいね」を押してファンになっても、そのページの内容自体に興味があるわけじゃ無くて、単にそのブランドがいいな、くらいで押してるのが大半。そんなファンは2度と来ないし使えない。プレゼントが欲しくていいねを押す客も全く価値が無い。ここ3ヶ月でFacebookのプレゼントで発泡酒とビールが三回も当たったが、応募の時以外はそのページにアクセスしてないわたしがいうんだから間違いありません。Facebookページが効くのは、ファンがその内容に本当に興味津々の場合を構築できるケースだけで、一般企業はとっても難しいと思う。

ソーシャルメディアは、零細企業が広告コストをかけずにこつこつと集客するにはそこそこの効果はある。でも、売り上げ数百倍なんてほとんど夢物語だし、そこにコストと人件費を投入して本気でやるような物では無い。ネガディブなニュースは痛いほど良く回るが、販売を拡大したいというような下心があるものは回らない。スライム肉まんが売れたのはスクエアエニックスが肉まんの会社じゃないからだ。ニチレイがスライム肉まん売ったってこれほど回らなかったろう。

それでもなんで時流は「これからはソーシャルメディア」だと盛り上がるのだろう。思うに一番儲かるのはソーシャルメディア万歳と言ってる人たちだけで、そこにお金を払う人たちは全く儲からないと思います。

王様の耳はロバの耳。
大声で言うと業界でいじめられそうなのでこれ↓買いたい気分です。

PAGE TOP
スマートフォン解析