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サイト制作のプロとアマの違いについて(いい話ですぅ〜)

2012年8月23日

今朝ほど、お客さんに書いたメールが我ながらいい内容だったので、もったいないからそのままブログにしてしまうエコな私です。

世の中には、アマとプロがいます。どういうスタンスかというと、「アマは自分が楽しむため」に、「プロはお客さんに見せるために」やります。高校球児は自分たちのためにやっていて、それを我々は見て楽しませてもらっていますが、プロ野球はファンに見せるためにやっているのです。つまりファンが見て面白い野球をしなくてはならないのがプロで、高校野球はそんなこと考えずに一所懸命にやればいいのです。

オリンピックになっちゃうとプロも出てますからなんとも言えないのですが、ボクシングが分かりやすい。プロは亀田みたいに会見から楽しませてくれないとダメだし、派手なノックアウトがいいわけですが、アマはもうコツコツとポイント稼いで判定勝ちすればいいわけです。プロがこんな戦い方したらブーイングの嵐です。

スポーツに限らず、プロアマが存在するものはみんな同じです。料理だって料理が趣味のアマは自分の好きな物勝手に作って食わすだけでいいが、本当のプロは顧客の好みどころか体調まで見て一番美味しく感じられるものを作ったりします。

プロとアマの壁ってめちゃくちゃに高いわけ!

昨日Facebookで回ってたこの写真・・下にあるのはカメラでしょ。白鳥の写真を撮るためにこの格好。まさにプロ魂ですよ

では、サイト制作ではどういうことになるか。

WEBの場合、お客さんというのはサイト訪問者です。だから、サイト訪問者がどう感じ、どういう印象を持つ(いわゆるUIですね)のかが最も優先されるべきで、サイトのオーナーのこだわりとか、好みは全く関係ありません。使う人が便利で役に立ってまたまた来たくなる、利用したくなる、読みたくなるようなものが重要であって、そこでクライアントがナニを表現したいとか、自分はブルーが好きだとか、そんなことは全く意味の無い。それがやりたいなら自分でやってくれといいます。巷には安い金額で全く言うとおりに作ってくれる人がたくさんいますから。

この間のエントリーでFlashサイトについて親のカタキくらいの勢いで書きました。大半の場合、クライアントの担当者は素人です。プロじゃありません。本当のド素人もいます。だから「あのさぁ、Flashっていうの? あれ、かっこいいから使って欲しいんだよねぇ」とか戯言を言うわけで、客との面倒を嫌う代理店や制作会社は「はいはい、そうですか。仰るとおりにいたしますよ」とその通りにします。こうした代理店や制作会社にとっての客は「お金を出すクライアント」であって、サイト訪問者ではないからです。ここで不幸が生まれます。

自分の場合はというと、何回もブログに書いてますけど、「結果を出すのが全てであり、クライアントの好みなんてどうでもいい」と思ってます。最初にその点を説明して、全権委任が無いときは仕事は受けない上目線ぶりです。クライアントがこのサイトに求めているものは、売り上げなのか、アクセスなのか、認知度のアップなのか、ブランディングなのか、それを確認したらそれに向かって突き進み、クライアントの好みはほとんど聞きません。クライアントが「いいね〜これ」と満足しても全く嬉しくない。嬉しいのは最初の狙い通りの結果が出たときです。クライアントに評価されるより、サイト訪問者に評価されるほうがよほど嬉しい。クライアントができばえに満足しても、結果が出なければ結局は無駄仕事だからですよ。

なので広告代理店から仕事は来ません(笑)。来なくていいです。クライアントの中にはサイトオープンの日に「こんなのは自分が考えていたのとは全く違う」とマジ泣き(笑)した方もいらっしゃいましたが、泣いてるそばから客からの問い合わせがバンバン来始めて、翌日にはケロッとしてました。人間だもの。当たり前さ。

そんなわけで、こんな上目線で仕事していますが、先日のメルマガで「永江さんのような仕事がしたいがどうすればいいか」という質問が来て吹きました。いちおうちゃんと答えたので、読みたい方はバックナンバーをどうぞ。

【本日のびっくり】
なんと、島根県から漫画が2冊届きました。送ってくれたのはご夫婦で漫画を描いてる(ご主人は原作)シバキヨさんです。一番びっくりしたのは私の会社の住所に丁目とか番地が全く入ってないのに着いたこと。郵便屋さんが東京なのに町名だけで届けてくれたのにはマジ仰天しました。うちの町内だけでたぶん5000人くらいは住んでるはずなのに!! 次回からちゃんと住所書いてください。びびりますから。

それはともかく、この漫画、非常に面白かったです。毎日新聞にデタラメ記事書かれて恨みがある同士ということでプレゼントしてくれたのですが、マジ、ヒドイですよ。私の場合は毎日新聞の夕刊一面に、「ライブドア事件の発端はこいつだ」って名前入りで書かれまして、しかも一切の取材無しに書いてあることもデタラメ!!(私の会社が債務超過とあったが債務超過じゃないし!!)おかげで知り合いから「大丈夫かっ」ってたくさん連絡もらいました。頼むから取材してから一面書きましょうよ、マスコミなんだからさぁ。
↓いただいたのはコレ、30分で読めました。既得権益のためにめちゃくちゃしはりますますなぁ、大阪弁護士会・・・

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