財務・人事SGホールディングスは22日、12日に行われた2025年3月期第2四半期の決算説明会での質疑応答の要旨を公開した。同社はデリバリー事業の単価重視戦略を維持しつつ、新たな需要の創出やトータルロジスティクスの提供を通じた事業成長を目指す方針を示した。
デリバリー事業の取扱個数が減少傾向にあるなか、新サービスの創出によって新たな宅配便の需要を生み出すことが必要とし、C&Fロジホールディングスの買収が同社の事業成長に寄与するとの期待を示した。特に、C&Fが強みとするコールドチェーン(低温物流)分野での新たなサービス提供を通じて、宅配便の新たな需要創出を目指すという。
人件費については、取扱個数の減少と競争激化により抑制が難しい状況にあるものの、従業員やパートナー企業の収入にも配慮し、コストコントロールを実施していると説明した。また、委託単価の上昇分を顧客に完全に転嫁することは難しいとしつつも、適正運賃の収受に向けた交渉を進める姿勢を示した。
賃上げに関しては、インフレへの対応として継続的な実施を視野に入れつつ、収益の多様化を図る意向を明らかにした。同社はコア事業である宅配便に加え、トータルロジスティクスからの収益を活用することで対応する考えだ。
グローバル物流の拡大戦略については、既存リソースを最大限に活用しつつ、必要に応じてアライアンスやM&Aも視野に入れる方針を示した。さらに、新中期経営計画では、成長投資の優先順位を維持しつつ、資本コストを意識した企業価値向上策を具体化する意向を明らかにした。
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