調査・データ米市場調査会社のパノラマデータインサイトは16日、世界の冷蔵倉庫市場の展望を発表した。
発表によると、2022年から10年間で3倍の4210億ドルまで収益が増加すると予測。22年の収益規模は1460億ドルで、31年にかけての年平均成長率(CAGR)は12.5%になるとしている。
同社は、世界的な都市化の進展や人口増加、消費者の食品安全に対する意識の向上によって、冷蔵倉庫の市場が拡大していると分析。さらに電子商取引(EC)の拡大と、新鮮な食品をオンラインで購入したいという消費者の需要の増加が市場を後押しするとしている。
また、企業などは、エネルギー効率の改善やコスト削減、環境への影響の最小化を図るための最新の冷凍技術と自動化ソリューションの導入に力を入れており、人工知能(AI)を利用した温度管理やリアルタイムの在庫管理システム、再生可能エネルギーの活用が最新のトレンドとなっている。
地域別では、北米は、高度に発展した冷蔵倉庫インフラと厳格な食品産業の要求によって市場で大きなシェアを占めている。一方、アジア太平洋地域は、急速に進む産業化と中間層の増加によって市場が成長。特に中国とインドが、市場拡大の中心的な役割を果たしており、今後の成長が注目されるとした。
こうしたなか、今後、市場の成長を阻害する可能性があるのは、初期投資コストの高さとエネルギー消費の大きさだと指摘。しかし、技術の進歩とコスト効率の向上が見込めるため、こうした課題も徐々に克服されていくとしている。
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