国際NIPPON EXPRESSホールディングスは11日、グループ会社のNX国際物流(中国)が中国各地から欧州向けの、カスピ海を経由した複合輸送サービスを開始したと発表した。
中国の各港からドレージ輸送で中国・西安に貨物を集積し、カザフスタン・アクタウまで鉄道で輸送。アクタウからは船舶を利用し、アゼルバイジャン・バクーまでカスピ海を海上輸送する。その後、トルコのイスタンブールまで鉄道で輸送後、EU側の鉄道またはトラックに積み替えて欧州各地へ届ける。
▲カスピ海経由の新たな複合輸送ルート(出所:NX中国)
サービスは週1便。リードタイムは、例えば西安からドイツ・デュイスブルクまでの輸送はおよそ50日から55日かかる。
NX中国は上海市のロックダウンが長引く国内情勢から混雑する港や空港を回避した複合輸送サービスを展開してきた。今回のカスピ海を経由するルートについて「ロシアを経由しない欧州向けのBCP用輸送モード」として利用を呼びかける。