テレビの視聴時間は年々減少している.これに伴い,民間テレビ局は厳しい経営環境に置かれ,特に地方局は苦しい状況にある.一方で,社会ドキュメンタリーや教養番組を中心に,独自の編成を行って地域内外で認められている独立局も存在する.三重テレビ放送をケーススタディとして,全国と地方の両方の視点より番組テーマを抽出し,真相に迫る独自の「PZ番組モデル」による番組編成について考察する.同社は地域リソースを最大限に活かしつつ番組制作を行い,「地域資源番組」を編成することができている.それにより地域づくりや地域活性化,地域ブランディングに貢献するとともに,存在価値を高めている.その実績を本論文で示す.