4月24日から26日の3日間、東京ビッグサイト(江東区)で12のEXPOを束ねた「第33回 Japan IT Week 春」が開催されている。
本イベントは、DX(デジタルトランスフォーメーション)や生成AIの活用に取り組みたい企業が情報交換をしたり、課題解決となるソリューションを見つけたりできる“商談のための展示会”だ。とはいえ、コンシューマー向けとしても展開されそうなもの、コンシューマーにも影響のありそうな製品なども多数展示されていた。
ASUS JAPANは、衝撃や振動、高温などに強い車載用エッジコンピュータ「PV100A」や、低消費電力の産業用エッジコンピュータ「PE100A」(どちらも手のひらサイズ)など、多数の産業用エッジコンピュータを展示していた。Intelから事業継承した「NUC」(Next Unit of Conputing)の新製品も展示中だ。
中でも「ASUS NUC 14 Pro+」は、1月に台湾ASUSTeK Computerが発表してから4カ月近く経過した今、初めて実機を披露したという。「ASUS NUC 14 Pro」の上位版ということもあり、アルミ製ボディーが高級感を醸し出していた。
ASUS NUC 14 Pro+は、CPUにIntel Core Ultra 9 185H/Core Ultra 7 155H/Core Ultra 5 125H、グラフィックスはCPU内蔵のIntel Arc graphics、メモリがDDR5-5600規格のSO-DIMMを2基搭載可能で、最大96GB(48GB×2)をサポートする。ストレージはPCI Express 4.0 x4のM.2 SSDに対応している。ワイヤレス機能はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.3という構成だ。
インタフェースはフロントにUSB 3.2 Gen 2 x2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 Standard-A×2基、リアにThunderbolt 4×2基、USB 3.2 Gen 2 Standard-A、USB 2.0 Standard-A、HDMI 2.1出力×2基、有線LANを備える。サイズは約144(幅)×112(奥行)×41(高さ)mmと、コンパクトな仕上がりになっている。
同じく1月発表のASUS NUC 14 Proも展示していたが、国内での販売開始はいずれも6月下旬になる見込み。先にASUS NUC 14 Proを、次いでASUS NUC 14 Pro+を投入することになる。
デザイン性も性能も高いNUCであれば「ミニPCとしてコンシューマー需要もあるのでは」という筆者の質問に、担当者は「コンシューマーでも手に取れるよう、販売チャネルを展開していきたい」と話した。
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