米Googleが5月10日(現地時間)に日本語対応を発表したチャットAI「Bard」。ChatGPTなどの対抗馬とも目されるサービスで、SNSでも注目が集まっている。一方、発表時のプレゼンテーションに対して「Googleでもダメか」などと、落胆の声も出ている。原因はプレゼン資料で使っていたフォントだ。
GoogleはBardの日本語対応を発表する際、「Japanese」ではなく、大きく「日本語」と書いたスライドを使用。同時に対応を発表した韓国語と合わせ、各国の言語への理解をアピールしていた。ただし、使っていたフォントは中国語繁体字と思しきもの。「語」のごんべんの点がはねており、間違いではないものの、日本語ネイティブからすると少し違和感があるものだった。
Twitterでは「Googleに日本語フォントが理解されていない」「Googleの人、知らない言語のフォントとか興味ないんだね……」といった反応が見られた。Googleは日中韓の表記を単一のフォントで正しく表示できる「Noto Sans CJK」を提供しているにもかかわらず、今回のような取り違えがあったことを残念がる声もあった。
同様の問題はGoogleに限らず、さまざま海外産サービスで見られる。例えばPC向けインディーゲームなどではよくある現象で、日本の個人開発者が注意喚起を目的に繁体字、簡体字、日本語のフォントの違いを呼び掛けるWebページを公開し、話題になった。
他にも、Twitterで「中華フォント」などと検索すると、日本語の文章で簡体字・繁体字のフォントが使われていることに不満を抱くユーザーの声が確認できる。
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