米Adobeは9月23日(米国時間)、PDF閲覧アプリ「Adobe Acrobat Reader」のスマートフォン版(iOS/Android、無料)に、PDFの構造を画面サイズに応じて再構成する機能「リキッドモード」を搭載したと発表した。
リキッドモードでは、同社のAIである「Adobe Sensei」を使ってPDFの構造を解析。見出し、段落、画像、表などPDF内の部品を分類し、スマートフォンの画面で読みやすいように構造を再構成する。文字サイズや画像の並びなどが最適化され、スマホ向けWebサイトのように下にスクロールしていくだけでPDFの内容を読めるようになる。文字サイズや行間の広さは後から調整できる。
一般的なPDFはA4サイズの紙に印刷することなどを想定しているため、スマートフォンの画面で読むには適宜拡大する必要がある。同社が調査したところ、こうした読書体験でイライラしたことがある米国人は65%に上るという。
同社はこの機能を、デスクトップ版やWebブラウザ版にも今後導入するとしている。
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