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“空飛ぶカメラ”ってどう? 自撮りミニドローンを試して分かったその面白さとハードルの高さ荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2024年12月14日 12時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 誰が見てもドローンである。手のひらサイズのミニドローン。

片手でつかめるミニカメラドローン「HOVERAir X1 Smart」 

 でも「使ってみてください」と言われていざ遊んでみると、ドローンというよりは「空飛ぶカメラ」なのだった。「空飛ぶ自撮りカメラ」であり「フリーハンドカメラ」であり、それが一番の面白さだなということでここでレビューしてみることにしたのである(機材提供:ZERO ZERO ROBOTICS)。

 2024年春に発売されて話題になった中国Zero Zero Roboticsが開発した「HOVER AIR X1 smart」だ。

 主目的は操縦して自在に飛ばすことではなく、フリーハンドで撮影すること。簡単にいえば、勝手に飛んで勝手に自撮りしてくれる自撮りAIドローンなのだ。

99gなのが大事なこと

99gとしっかり書いてあるのがミソ

 そして重さは99gである。

 実はこれ、もともと23年に発売された「HOVERAir X1」というミニドローンがベース。当初すごく話題になったのだが、重さは125gだった。

 超軽量のカメラドローンだったのだが、実は22年に改正航空法が施行され、ドローンを含む無人航空機の登録義務が発生し、同時にそれまで「無人航空機に当てはまらないもの」……つまり、航空法の制限を受けないホビードローンの定義が「200g未満」から「100g未満」に改正されたのである。

 遊びでちょっと楽しむドローンに「100g未満」という制限が付いたのだ。これはけっこう厳しい制約で、ドローンの代表ブランドDJIのエントリーモデル「DJI Neo」は非常に小型軽量だが、それでも135gある。機体登録が必要だ。

 誰でもカジュアルに飛ばして写真や動画を撮ろうというコンセプトからすると、登録不要な重さにしたい。そこで機体を折り畳む機構などを省き、99gにまでダイエットして日本限定モデルとして投入されたのが「HOVER AIR X1 smart」なのである(以下、Hoverと略す)。

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