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新iPad Proの動画「Crush!」炎上、世界に広がる

» 2024年05月09日 07時54分 公開
[ITmedia]

 米Appleが5月7日の新iPad発表イベントで公開したプロモーションビデオ「Crush!」(記事末に転載)への批判が高まっている。

 crush 潰されていく立体化した絵文字(画像:Apple動画より)

 この動画は、AppleやNIKEなどの大手企業のグローバルキャンペーンを多く手掛けているICONOCLAST(因習打破主義者という意味)という企業が制作した。iPadには音楽やゲーム、写真などのための多数の道具を圧縮した機能が込められていることを表現したもののようだ。

 公開直後は主に日本のユーザーの間で批判が高まっていたが、林信行氏が英語で「Apple Event中に新しいiPad Proを紹介するために表示されたこのビデオについてどう思いましたか? 文化的なものかもしれないが、職人技を尊重する日本人の間では不評となっているようだ。中にはひどく不快感や嫌悪感を抱く人もいた」とポストしたり、Appleのティム・クックCEOのポストに日本のアーティストなどが英語で批判的な返信を付けている中、次第に批判的な返信やポストが増えていった。本稿執筆現在、9000件以上のコメントがついているが、肯定的なコメントをみつけるのは難しい。


 例えば英国の俳優、ヒュー・グラントは「シリコンバレー提供の人間体験の破壊だ」とポストした。「メン・イン・ブラック」などで知られる米国の脚本家、エド・ソロモンはこの動画は「人生と、それを価値あるものにしているすべてのものなどを、誰が必要とするだろう? このデジタルの世界に飛び込んで、あなたの魂を私たちに捧げなさい。Appleより」という意味だとポストした。

 明和電機など、複数のアーティストがこの動画を逆回転させた動画をポストした。


 本稿執筆現在、Appleおよびクック氏からはこの件について特にコメントはない。


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