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声で指示すれば、あとのアプリ操作は“AIウサギ”におまかせ 小型AIデバイス「rabbit r1」登場

» 2024年01月11日 22時10分 公開
[ITmedia]

 AIスタートアップの米rabbitは1月9日(現地時間)、モバイルAI端末「rabbit r1」を発表した。ウサギ型AIエージェント「rabbits」に声で指示するだけで、ユーザーに代わってアプリを操作してくれるのが特徴。同日より予約注文を受け付けており、米国では3月〜4月に出荷予定。日本を含む海外は2024年後半を予定している。価格は199ドルで、すでに発表後1日で1万台の予約注文を受けたという。

 rabbit r1は、LAM(Large Action Model)と呼ばれる基盤モデルに基づいた、自然言語を処理できる独自OS「rabbit OS」を搭載しており、ユーザーの意図と行動を学習し、ユーザーインタフェース上の人間の行動をモデル化している。ユーザーは、パーソナルAIエージェントであるrabbitsに声で指示を出すだけで、アプリをダウンロードすることなくデジタルタスクを処理するという。

 rabbitsは、最新情報を検索するといった単純なタスクから、次の旅行のオプションを徹底的に調べて予約したり、ネットスーパーのカートに商品を入れて購入したりといった、複雑なデジタルタスクを処理できるという。現時点では、有名なアプリで動作するようトレーニングされており、近い将来、ユーザーが任意のアプリやワークフローで特定のタスクを実行できるよう、ウサギをトレーニングさせる機能も搭載予定としている。

 セキュリティにも配慮しており、ユーザーがトークボタンを押さない限りマイクは集音せず、カメラは物理的に撮影できない位置に回転するようデフォルトで設定されている。また、既存アプリへのアクセスはクラウドハブ「rabbit Hole」と呼ばれるWebポータルを通じて実施する。Rabbit OSは、ユーザーIDやパスワードを事前に保存することなく、ユーザーの許可を得てタスクを実行するという。Rabbit OS内にあるデータも任意で消去することができる。

 r1のデザインは、スウェーデンのTeenage Engineeringが担当。「たまごっちなどのレトロガジェットを彷彿させる」という、鮮やかなルミナスオレンジをまとう約115gの軽量ボディーで、2.88インチのタッチディスプレイ、トークボタン、スクロールホイール、モーター駆動の360度回転カメラ「rabbit eye」で構成される。台湾MediaTek製「Helio P35」チップ、4GBメモリ、128GBストレージを搭載し、4G対応のSIMカードスロットを内蔵している。

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