米FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は2月20日(現地時間)、米Googleの共同創業者サーゲイ・ブリン氏らとともに、生命科学分野の研究を支援する非営利企業Breakthrough Prize in Life Sciences Foundation(BPLS)を設立したと発表した。BPLSは同日、生命科学分野で功績のあった研究者11人に「Breakthrough Prize in Life Sciences」を贈ったと発表した。
この11人には、iPS細胞の開発でノーベル賞を受賞した山中伸弥氏も含まれる。Breakthrough Prizeは向こう5年間は続ける計画で、受賞者は、翌年からの対象者の審査員になる。
賞金は1人当たり300万ドル(約2億9000万円)で、ザッカーバーグ氏によると、この分野での賞金としては最高額だという。ノーベル賞の賞金は1000万クローナ(約1億円)だ。
ザッカーバーグ氏は結婚後、Facebookに「臓器提供ステータス」を追加したり、5億ドル相当の持ち株を非営利団体に寄付したりしている。
ブリン氏はかつて自身のブログで、パーキンソン病を発症する可能性を抱えていることを明らかにした。また、Googleの「Solve for X」プロジェクトの課題の1つとして難病治療に取り組んでいる。
BPLSの設立メンバーは上記の2人の他、ザッカーバーグ氏の妻であるプリシラ・チャン氏、ブリン氏の妻で遺伝子情報サービス23andMeの創業者であるアン・ウォジツキ氏、米Appleの会長を務めるアーサー・レビンソン氏、ロシアのベンチャーキャピタリスト、ユーリ・ミルナー氏。ミルナー氏は昨年8月に基礎物理学の賞を創設している。
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