クローズドなソーシャルサービスとして米国で人気のPathが、iPhone内の連絡先データをユーザーに無断で自社のサーバにアップロードしている――。シンガポール在住のiOS開発者、アルン・サンピー氏が2月8日(現地時間)、自身のブログで独自の調査結果を発表し、Pathもそれを認めた。
Pathは2010年、米Facebook出身のデイブ・モリン氏と米Napsterの共同創業者、ショーン・ファニング氏が立ち上げたソーシャルサービス。上限150人のクローズドなネットワーク内で写真や動画を共有するというもので、iPhoneとAndroidのアプリが公開されている。
サンピー氏がツールを使ってPathのAPIを調べたところ、自分のアドレスブックに登録してある連絡先の氏名、メールアドレス、電話番号などを含むすべてのデータがPathのサーバに送信されていることが分かったという。
Pathのデイブ・モリンCEOはこのブログのコメント欄でユーザーデータを収集していることを認め、その目的はユーザーがPath上で知り合いを探すのを助けるためであり、それ以外の目的には使っていないと説明。Androidアプリでは数週間前にこの機能(アドレス帳のアップロード)をオプトインにしており、iOS向けでもオプトインにするアップデート版が現在App Storeでの承認待ちだと語った。
なお、iOSアプリの規約ではアプリはユーザーの事前の許諾なしにユーザーに関するデータを送信することを禁じている。
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