ジェーシービー(JCB)はこのほど、現金払い、クレジットカード(クレカ)決済、非接触型決済、QRコード決済の決済速度を計測・比較する実証実験を行った。各決済手段の平均速度を算出した結果、最も速かったのは非接触型決済の8秒だった。2位はクレカ決済の12秒、3位はQRコード決済の17秒、4位は現金払いの28秒だった。
実験では、決済手段ごとに25人の被験者(計100人、20〜40代)を起用し、買い物で使用してもらった。買い物では、レジで店員に金額を口頭で伝えられてから、商品とレシートを受け取るまでの時間を計った。クレカ決済はサインレス方式、非接触型決済は「QUICPay」、QRコード決済は大手4社のサービスを使用した。
被験者の決済速度の最小値は、非接触型決済が6秒、クレカ決済が9秒、QRコード決済が12秒、現金払いが15秒だった。同じく最大値は、非接触型決済が10秒、クレカ決済が19秒、QRコード決済が32秒、現金払いが40秒だった。
JCBは実験結果を踏まえ、「支払いの全てがキャッシュレス決済になると、店舗のレジ打ち担当者の労働時間は1日当たり約4時間減少する」と分析。「消費者も、普段の決済方法を全てキャッシュレス化すると、自由に使える時間が年間約3時間増加する」とし、キャッシュレス化が店員の負担軽減、消費者の時間の有効活用につながると結論付けている。
分析で使用した計算式は以下。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR