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恥ずかしくない電脳メガネ「Focals」、999ドルで予約開始

» 2018年10月24日 07時41分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 カナダの新興企業Northは10月23日(現地時間)、スマートフォンの“子機”的に使えるスマートグラス「Focals」を発表した。同日予約受付を開始した。カナダのトロントと米ニューヨーク州ニューヨーク市のブルックリンの専門店でのみ受け取り可能で、価格は999ドル(約11万円)から。

 focals 1 「Focals」

 右のレンズに“ホログラム”をプロジェクションする方式で、ユーザーの視界にテキストや簡単な記号がカラーで表示される。


 近視・遠視・乱視にも対応する(そのため、トロントかブルックリンの店舗で調整する必要がある)。デザインは、少なくとも正面から見たところは一般的なメガネに近い。

 focals 3

 操作系はメガネにはなく、人差し指にはめる指輪「Loop」で操作する。Loopのボタンを操作することで、メッセージや予定、天気予報などを表示できる。

 focals 2 メガネを操作する指輪「Loop」

 また、米AmazonのAIアシスタント「Alexa」も使えるので、Alexaで音楽の再生なども可能だ。

 FocalsとLoopを充電できるケース付き。

 focals 4 充電もできるケース

 Focalsの目標は、スマートフォンからユーザーを解放し、前を向いて世界を見ることであるため、表示する情報は必要最低限だ。(ARヘッドセットのように)「壁からモンスターが飛び出してきたりはしないが、巨大なヘッドセットではなく、美しく、日常使いが可能なメガネ」にしたという。

 Northは、かつて腕輪型ジェスチャー端末「Myo」を手掛けたカナダThalmic Labsが社名変更した企業。創業者でCEOのスティーブン・レイク氏はMediumで12日、Myoの販売終了と“開発中のヘッドアップディスプレイ”のプロジェクトを予告していた。

 3年前にFocalsのプロジェクトを立ち上げた際、サプライヤーに相談するとどこもが「それは無理だ」と取り合わなかったので、開発ラボからメガネ製造工場、販売店舗まですべて自前で用意したという。「われわれはシリコンバレーのエコーチャンバーの外にある、ここワーテルローですべて行うことにした」とレイク氏は語った。


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