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ヤマハ、初の米国アクセント女性ボカロ「CYBER DIVA」で米国進出

» 2015年01月23日 12時20分 公開
[松尾公也,ITmedia]
photo 米国アクセントで歌う「CYBER DIVA」

 ヤマハは2000年にVOCALOIDを発表してからの悲願であった米国進出をついに果たす。女性歌手による英語のVOCALOID4ライブラリ「CYBER DIVA」とVOCALOID4 Editor、VOCALOID Editor for CubaseをNAMM Showで発表、2015年第1四半期中に米国でダウンロード販売を開始する。価格はライブラリ、各エディタともに149.99ドル。日本ではパッケージ販売も行い、2月上旬に発売予定(オープン価格)。

 VOCALOIDでは通常、イギリス英語に近い発音記号を使って英語の歌声合成を行うが、CYBER DIVAは米国アクセントで歌う最初の女性VOCALOID。「クリアな滑舌と自然な英語発音、そして力強く伸びのあるロングトーンとスムーズな発声によって、あらゆるジャンルの楽曲を素直に歌いこなします」としている。

 ヤマハではシャウト系の声を出せるグロウルとの相性の良さを強調している。データベースは現時点では1種類なので、クロスシンセシスは利用できない。

 CYBER DIVAはWindowsとMacで利用可能。VOCALOID4 EditorはWindowsのみ。VOCALOID Editor for Cubaseを使えばWindows、Macの両方で使える。

 CircusP + CrusherP、UtataPによる5曲のデモソングがYouTubeに掲載されている。

 現在、発売前のCYBER DIVAを使用中だが、これまでの英語VOCALOIDで感じていた発音、特に母音の発音での違和感はかなり解消されている。声質は若くパンチのある声で、たしかに汎用性は高そう。グロウルを効果的に組み合わせることで、調声しがいのあるデータベースとなりそうだ。詳細レビューは追って報告する。

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