米Microsoftは、コードネームで「Office 12」と呼ばれる次期版オフィススイートでPDFフォーマットをネイティブサポートすることを明らかにした。
Office 12ではWordやExcel、PowerPointなどのOfficeアプリケーションの「名前を付けて保存」コマンドを使って、PDFフォーマットで文書を保存できるとOffice製品開発部門の上級副社長スティーブン・シノフスキー氏はMicrosoftのWebサイトで述べている。
顧客の要望に応えてこの機能を組み込んだと同氏。PDFのネイティブサポートはMicrosoft Office Systemのオープン性のレベルを一段高め、同製品の魅力をさらに広げると同氏は考えている。
Office 12で出力されたPDF文書は、Adobe Acrobat 5.0以降などバージョン1.4の仕様をサポートするあらゆるPDFビュワーと互換性があり、ハイパーリンクを含めることもできる。スクリーンリーダー(読み上げソフト)からもアクセスできる。
またOffice Publisher 12で生成されたPDF文書は、CMYKカラーモデル、ページ記号印刷などのプリプレス機能をサポートする。
Office 12で作成されたPDF文書はAdobe DRMやパスワードシステムをサポートしない。企業内でコンテンツを管理する場合は、Microsoft SharePoint製品でPDF文書をインデックス化できるという。
Office 12は2006年後半にリリースされる予定だ。
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